2024年度 学生部研修旅行レポート(9/15.16)

2024年12月09日(月)
2024年度 学生部書記 山村真子
 
 蘇遙会学生部では、9月15日から16日の一泊二日で研修旅行を実施しました。目的地は世界文化遺産として登録されている「三角西港」でした。
 三角西港は、オランダ人技師の設計により建設された、明治三大築港の一つです。石炭輸送のための重要なインフラであり、特に三池炭鉱の石炭を中国の上海へ輸出する役割を果たしました。三角町は、熊本県の重要な海上交通拠点として繁栄し、行政や司法の中心地でもありました。築港から1世紀以上経た現在も、その歴史的な建造物や埠頭がほぼ無傷で残っており、平成14年に国重要文化財に指定され、港町三角のシンボルとなっています。
 

三角西港にて

 参加者は学部1年生から4年生の合計20名であり、レンタカーを利用して移動しました。初日は14時に大学を出発、白嶽森林公園キャンプ場へ移動して、2日目に三角での研修を行いました。宿泊地ではバーベキューを通して学生同士の親睦を深めました。学部1年生の参加が多く、学業面だけでなく、私生活の話など深い話もでき、交流会として十分に楽しむことができました。

宿泊地での交流会

 三角西港ではまず、旧三角海運倉庫横にある穏やかな海を眺め、旧高田回漕店という海運業を営む高田儀丸の回船問屋で復元された建物を見学しました。下水道機能と災害防止機能を伏せ持つ排水路・後方水路・側溝や細部まで行き届いたデザインとそれを支えた優れた施工技術など、三角西港の特性と構造について研修しました。
 今回の研修旅行では土木分野だけではなく、地域の観光・保養の地として賑わった三角西港を知り、地域デザインの面でも学びを得られたと思います。

資料館での研修の様子

 今回の蘇遙会の活動は1泊2日と比較的他の行事より大規模なため、どれほど人数が集まるか不安な面もありましたが、花見やBBQに参加できなかった学生が参加してくれたり、土木系学科の楽しさを1年生に伝えられたりと沢山の収穫があったと思います。今後の活動も学年を超えて「盛り上げる」ことができるように計画していきますので、今後とも学生部にご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

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