2023年度 学生部部長 中村優志
蘇遙会学生部は2021年度ぶりとなる研修旅行を実施しました。目的地は世界文化遺産「天草の﨑津集落」であり9月25日から26日の一泊二日の日程でした。
「天草の﨑津集落」は長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の一つであり、﨑津集落は教会近くに﨑津諏訪神社もあり禁教期に神道、キリスト教といった宗教が共存し特有の文化形態を育んだ歴史と、美しい自然環境と海岸線が魅力的な地域とされており大学の田中尚人先生からのご助言を参考に目的地に選定しました。
カトリック﨑津教会前にて
参加者は学部1年生から修士1年の合計24名でありレンタカーを利用して移動しました。初日には大学にてガイダンスがあったため16時出発となり当初の予定を変更し初日は宿泊地の小島公園キャンプ場へ移動し二日目に﨑津での研修を行いました。宿泊地ではバーベキューと花火を通して学生同士の親睦を深めました。学部1年生の参加が多く上級生に学業面での相談から私生活面でのことまで様々に盛り上がり、交流会としては十分に楽しむことができました。
交流会の様子(宿泊地:小島公園キャンプ場にて)
﨑津集落では教会の見学と資料館にて職員の方から﨑津集落が世界文化遺産に登録された歴史的背景や禁教期特有の信仰形態と漁村の地域性が融合した信心具などについて説明をいただきました。また、﨑津の美しい景観と調和する砂防や広場、道の駅といった公共事業施設を巡り歴史・文化の尊重と防災や開発を融合させたデザインについて研修しました。
今回の研修旅行は2018年度・2021年度のダム見学といった土木分野に特化した研修とは異なり、地域の文化と景観に触れて土木だけでなく地域デザインの重要性を確認する良い体験ができた研修であったと思います。
研修の様子(﨑津資料館 みなと屋にて)
今回は一泊二日と比較的長いため、参加するにはハードルが高いのではないかと心配していましたが初参加の1年生も多く継続して参加してくれた上級生の助力もあり土木系学科に進むメリットや楽しさと蘇遙会を強くアピールできたと感じています。今後も様々な活動を計画し学年を超えて学科を盛り上げていきますので暖かく見守っていただけると幸いです。
今後とも学生部にご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。