巻頭言裏巻なり

雨降れば雨降るを思い、風吹かば風吹くを思い、雪舞わば
雪舞うをぞ思う。これ すなわち熊大学生寮健児の日本の国おこしとぞ知る。
ハイソサエティのメッチェンと恋をするのが真実の恋であって、
高田原の姐ちゃんと恋をするのは真実の恋ではないと一体誰れが云えようか。
酒は飲むべし百薬の長、酔うて枕す二本木の宿、醒めては握る天下の剣。
花は摘むべし山合の百合花、啼鳥は聞くべし老梅の鶯、
女には抱かれるべし これ又 無常の快楽なり。
いざや歌わんかな、浸らんかな、偲ばんかな 我らが若きロマンの歌
   ・・・・アイン、ツバイ、ドライ サ。

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