昭和35年卒同窓会in東京

2012年11月14日(水)
安藤 久司 (昭和35年卒) 
 

 平成20年11月18日(火)、東京は浅草、浅草寺近くの老舗「やっこ」で同窓会を開催。ホテルは一軒隣りの「ユニゾ浅草」である。現存する当クラスのメンバーは20名、全員が古希を迎えた現在、初の東京開催ではたして何名が参加できるか気になる。とりあえず東京周辺に在住の6名を発起人とし、小生と木下君、芦刈君の3名が事務局メンバーとなり準備にとりかかる。今回は東京の地域特性からホテルと宴会場を分離し宴会の翌日は都心部の見学を行うこととした。

 当日は福岡、宮崎、愛媛の各県から5名、地元メンバーを加え11名が集合、何十年振りの友もいて宴会は予定時間を大きくオーバー、とりあえず中締めとなる。二次会はホテルの特別室、一次会はビール、焼酎であったので少しグレードアップしたブランデーとし、つまみは千葉名産の落花生を加えた。明日は10㎞近いウォーキング、やむを得ず1時間程でカラオケ組と残留組とに分かれ、さらに旧交を温める。

 さて、翌日は都心部見学である。コースは銀座線浅草駅(9時)を振り出しに上野・有楽町・銀座・新橋・日本橋・東京(八重洲~丸の内)・渋谷・原宿・乃木坂・六本木ゴールは東京駅(17時)である。当日は快晴、見学ツアーにはベストの天候である。8時45分雷間前に集合、日本で最古の地下鉄である浅草・上野間を乗車、アメ横丁を左に見て不忍の池へ上野公園に入り西郷さんの銅像の前で記念撮影。園内を足早に通りJR上野駅から東京へ、東京駅で手荷物をコインロッカーに預け有楽町へ、再開発事業で一新した駅前広場から有楽町マリオン(西武・阪急両デパート及び多数の映画館が入る複合ビル)をぬけ年末ジャンボ宝くじで人気の西銀座チャンスセンターに立寄る。

 銀座三越前に出て新橋方面へ向う。松坂屋前を過ぎた所で500人ちかい女性群の行列に出会う。いま人気のお手ごろファッション「H&M」店の11時開店待ちの人達であった。新橋の手前では折しも新交通「ゆりかもめ」の車両が高架駅(3層階)に到着するところが見える。旧新橋停車場(M5年開業、復元駅舎内には鉄道歴史展示室あり、入場無料)へ到着。この地域には旧国鉄汐留貨物駅あと地を再開発した新しい街、汐留シオサイトである。新しい超高層ビル群を見上げつつJR新橋駅広に出て地下鉄で三越前駅へ向う。三越前駅からほぼ200mの所に日本銀行本店がある。旧館は花崗岩造り3階建、装飾的で重厚・端正なネオ・バロック様式で日本人建築家(辰野金吾)の最初の国家的建造物(M29年)と言われている。これを一眺にとどめ向いの貨幣博物館(入場無料、休憩設備あり)の方を見学し日本橋方面へ引返す。旧街道の起点で現在も国道の起点である日本橋は石造二連アーチ橋(M44年)で道路上中央に日本国道路原標、橋のたもとにはその複製が設置されている。東京オリンピックを前に急遽建設された高速道路が橋上を覆い景観を損なっているのは残念である。すでに昼食時、グルメスポットが充実していると言うコレド日本橋(前東急百貨店、元白木屋)正面を通り予定の高島屋でパートへ、時間の節約を考えデパ地下で各自弁当を買い屋上ガーデンで昼食をとる。大淀川堤防での測量実習を思い出す。みんな学生時代に戻ったように楽しそうだ。

 さて、午後の部はアルコールも少し入り30分遅れでなんとかスタート、東京駅八重洲側へ到着、ここは工事中である。大丸デパートは北側へ移転しており、平成23年3月末には生れ変わった八重洲玄関口がお目見えする。新大丸デパート正面から北自由通路を通り丸の内側北口へ出る。レンガ造りの駅舎(辰野金吾の設計、T3年竣工)は保存・復元工事中で戦災で失われた3階部分とドーム形屋根が平成23年度末によみがえる。知的なオアシス街オアゾ(大規模書店あり)を右手に見て、大規模複合ビルとしてそれぞれ再建オープンした新丸ビル(H19年)・丸ビル(平成14年)の中を通り千代田線ニ重橋前駅へ向う。明治神宮前駅へ到着し最新の地下鉄である副都心線(H20年6月開業)に乗り換えて渋谷駅へ、この新地下鉄駅は設計を担当した建築家・安藤忠雄氏が地宙船と名付けただけに広大な地下空間を実感する。なんとか地上に顔を出し忠犬ハチ公前で記念撮影、すぐ目前の連絡通路(2階)では公開されたばかりの岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」があり多勢の人々と共に鑑賞する。しばし駅前広場を観察したのち山手線で原宿へ、ここまで来ると昨夜の疲れが出てくる。竹下通りや表参道ヒルズへの散策を取り止め地下鉄で乃木坂駅へ、ここには駅に隣接して国内最大級のアートスポット国立新美術館(H19年、建築家・黒川紀章)があり波のようにウェーブした斬新な建物が目を引く。この美術館はカフェー、レストランなどあり入館無料なので休憩に最適である。「日展」を開催中であった。

 予定していた乃木神社、東京ミッドタウンはパスして最終スポットである六本木ヒルズへ向う。ショッピング、グルメ、映画館、美術館などがありさまざまな楽しみ方ができる街である。さて、ヒルズに到着するも残念ながらフライトの関係で時間的余裕がなく、メーンの森タワー52階(海抜250m)にある展望フロアー、東京シティビュー見学は断念して帰路につくこととなった。

 予定より30分遅れでニ重橋前駅に到着、行幸地下通路を歩く。通路は約200m、幅員約15m、左右両端はギャラリー形式となって皇居の四季などを紹介しており気持の良い通路である。東京駅地下改札口から開業して間もない、待合せにも便利な、駅ナカ商業施設「グランスタ」を横切るようにして手荷物コインロッカーへ無事到着、ホットしたところで解散となる。お疲れ様でした。

 さて次回の50周年記念(H22年)は懐かしい宮崎、全員参加できることを夢見て、今から楽しみにしている。

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