中高宗教主任 宮岡先生からのメッセージ

2021年06月26日(土)
「世にあって星のように輝き」(フィリピ2:15)
中高宗教主任 宮岡信行
 
 大阪女学院高校第10代校長の吉住先生がまとめた「愛と奉仕 大阪女学院宗教教育ハンドブック」という冊子がありました。その中で、本校の校章が星の形をしている理由として、聖書フィリピの信徒への手紙2章14節~16節が紹介されています。その経緯は不明ながら、もう1世紀以上使われている星形の校章に愛着を持っている人も多いことでしょう。全国的に見ても「星」をシンボルにするカトリック学校は多くありますが、本校のようなミッションスクールではとても珍しいことです。

 私たちが見上げる夜空の星は何万年も昔の光だそうですが、その時間の隔たりを超えて今なお夜道を歩く時には目印になります。また、いつもは見えない星の美しさが、思わぬ災害の中での慰めになることさえあります。

 大阪女学院で過ごした思い出が、同じように時間の隔たりを超えて今もなお人生の指針になっていることもあるでしょう。思いがけない災いの中で励ましになることもあるでしょう。あるいは、子供たちが生きにくい社会にあって、母校が星のように輝いてほしいという願いもあるかもしれません。

 今なお「世にあって星のように輝き、命の言葉をしっかり保つでしょう」という聖書の言葉は、大阪女学院で学んだすべての人に向けられています。一人一人がかけがえのない存在の美しさを持ち、星のように輝いている。これからもこの良い知らせを携えて、たくさんの卒業生を送り出す学校でありますように。同窓の皆さま、どうぞ各地でお祈りください。
 
 
 
master_inaba

コメントは受け付けていません。