大岩 勇次(19)
神戸の隠れた魅力スポットを訪ねる、と銘打った同窓会見学会に初参加した。見学会の事は会誌等で承知していたが、生来の出不精で、なかなか気持ちが向かわなかったが、以前から興味が有った平敦盛ゆかりの須磨寺と、灘の昔の酒蔵見学の言葉に惹かれて参加することにした。
参加者71名を見ると、最高齢が90歳の矍鑠とした紳士を始め圧倒的に先輩が多いのには少し驚いた。また、先輩の皆様方がお元気なのに二度びっくり。新19期生はまだまだ「ひよっこ」、老け込んでおられないと元気を頂いた。
最初の立ち寄り地は兵庫県公館で、戦災も神戸・淡路大震災も経験した美しい歴史的文化遺産である。公館の桜も満開で我々一行を歓迎してくれた。案内嬢の説明を聞きながら館内を満喫し、次の須磨寺へ向かう。
須磨寺では平敦盛の首塚に参詣し、青葉の笛を見学、討った熊谷直実と討たれた平敦盛の昔に想いを馳せて、「一の谷の戦破れ、討たれし平家の公達哀れ・・」などと口ずさみながら次の昼食の地の有馬六彩へ。
昼食後は六甲ガーデンテラスへ移動し、テラスから、明石海峡大橋から紀淡海峡までの大阪湾を一望した。春がすみのため、ぼんやりとしか望めなかったのは少々残念ながら、雄大な景色に満足し最後の訪問地である灘の沢の鶴資料館に向かう。
資料館は阪神・淡路大震災で崩壊したが、昔の酒蔵を復旧したいとの、会社の熱い想いで平成11年に復興再建がなったそうである。兵庫県公館も、この資料館も、大震災で受けた傷の深さを改めて思うと同時に、それに立ち向かった人々の不屈の精神に脱帽である。
見学の最後は私にとって本日のメインエベントの試飲とショッピング。美味しいお酒に舌鼓し、お土産を買いこんで有意義な一日が終了した。 企画から下見、当日の世話役など、ご苦労いただいた世話人の皆さんに感謝しつつ家路についた。
皆さんも是非、同期お誘いあわせて参加されることをお勧めします。青春時代の何かを思い出す、かも。
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※次回は平成29年10月12日(木)「秋の大和路・歴史と史跡めぐり」です。どうぞお楽しみに!