平成14年10月1日 於:東商会館
高 西 正 先生
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―――現況からお願いします。 3年前に退職して、外国を回り帰ってきて「これはあかんな」ということで近江八幡水郷めぐりの船頭をしています。毎日ではなくて、春と秋、忙しいとき、取り敢えず土、日曜日とあと平日の忙しいときということで、あまり儲からないのですが、船頭をしながら楽しくやっています。 ―――先生が船頭さんとは驚きました。 夢だったのです。環境のいいところ、特に近江八幡には自然が残っております。そういうところで出来たらいいなと前から思っていました。本当にいま楽しいです。 |
―――女子バレーボール部の顧問をしておられましたね。
ええ、東商には昭和56年にきました。その年から19年間です。休みが年に正月3日間ぐらいでしたね。毎朝7時から練習をしていました。 部員はいい子ばかりだったので、私自身いい勉強をさせてもらいました。 バレー部が毎週1回学校の周りを掃除してくれるのですよ。その姿をみて、会社の人がバレー部の子を採用したいと言われたことが何回かあったらしいです。それが一昨年まで続いていたようですよ。
―――デンマークとはいつ頃から関係をもたれたのですか。
1975年に3か月程デンマークに留学していました。そしてデンマークがとても好きになり、日本とデンマークの掛け橋になろうと考えたのです。翌年の76年から今までに13回デンマーク体操チームを招請しております。東商はそのうち7回ぐらいだと思います。 デンマーク体操の人を東商会館に泊めてもらったときですが、男女が生徒の前でチューチューするのですよ。また、女子がバスタオルを巻いて校内をうろつくのです。教育上これは良くないとその後10年ぐらいは来られなくなりました。 そして国際経済科が出来るときに、交流しなければとお願いしましたら認められたという経緯があります。
―――デンマーク体操を招くのに苦労された事などお話し下さい。
苦労ですか?やはりお金ですね。これは仕方ないですね。面白かったのは、彼らはホームスティが多かったので、男子が洋室、女子が和室と、合宿するようなのは、珍しく、それが彼らには楽しかったようです。夜はテニスをし、10月でも冷たいプールへ飛び込んだりしていました。また8階建ての建物も珍しく、学校にエレベータがあるのには驚いていました。 10月17日、東商で体操の指導と模範演技を行ってから、彼らは東京の玉川大学と自由学園に行き、また兵庫、和歌山、鹿児島へ行きます。期間は3週間、そのうち東商では5泊お願いしています。
―――デンマークでの思い出についてお話し下さい。
デンマークがとにかく好きなんです。いのちの洗濯になるんです。だから、同窓会でもツァーを組んで行きたいなと思っているぐらいで・・・。 行ったら好きになる国なんです。人間が少なくて、のんびりしていて、どこが好きやと言われると、分からないですけれど好きですね。 デンマークの人も日本が好きなようで、どちらも小さい国だし、昔いじめられたロシアに日本が勝ったということもあるし、また貿易も日本はデンマークから豚肉をたくさん買っているし、逆に日本は車をたくさん売り込んでいます。デンマークの人は恐らく日本に好感を持っているんですよ。今年は1,2,7,12月の4回デンマークに行きます。
―――同窓会に関わられて何年ぐらいになりますか。 10年ぐらいになりますね。卒業生の中から選ばれた同窓会役員と同窓会との懇談会をセッティングしましたが、その役員がもっともっと動いてくれると有難いですね。 ―――これからのプランがありましたら、教えて下さい。 からだの続く限り、近江八幡水郷めぐりの船頭をやりながら世界を旅したいです。まだ知らないアフリカや南米などにも行きたいです。 ―――折角の機会ですのでPRをどうぞ 近江八幡和船観光協同組合と言いまして、会社は4つあるのですが一番古い会社です。間違って他の会社に行かれた人がいます。 近江牛のすき焼きが3,000円、3,500円、4,000円です。高くなるのは肉の量だけで、中味は同じです。うなぎのせいろぼしも評判いいですよ。 桜の頃は船の上で、すき焼きにビールを飲みながら眺めを楽しむのもいいですよ。 食事は予約制で、1時間20分コースと2時間コースがあります。 ―――PRに回っておられるそうで。 冬、仕事がないとき会社から行ってくれと言われ、大阪の旅行社や学校を回っています。近江商人の町並みを参観することも出来ますので、是非東商の同窓会もお越し下さい。 |
今日はどうも有難う御座いました。お元気でご活躍下さい。また是非東商会館にもお越し下さい。
インタビュアー 浦西 菊代(新22)