平成６年、正門ロータリーにケヤキが植樹されました。田口高校に入るとまず目に入るケヤキの雄姿、長い間田口高校のシンボルツリーの役割を担い、多くの田口高校生を見守り続けてきました。
　しかし、近年枝が枯れ落ちはじめ、風雨が強まると倒壊の危険もあることから、残念でしたが３月８日に伐採を行いました。なお、ロータリーには創立８０周年記念事業の一環として新たな樹木を植樹し、伐採したケヤキは田口高校のための新たな活用方法を検討することとなっています。

　鴨山演習林実習は２学期から日帰りの形で再開しましたが、１１月１７日には林業科３年生が３年間で最後となる実習に取り組みました。歴代の先輩から引き継いできた「俺も育てた鴨山　俺を育てた鴨山」の言葉の意味をかみしめながら、鴨山に別れを告げる思い出深い１日になりました。
　翌日１８日はスマート林業担い手育成事業の一環として、林業科２年生がドローン実習に取り組みました。この事業は、林業の魅力化と時代の変化に対応した林業従事者を育成し、地域産業の発展を担う人材育成を目的としています。この指定を受けた田口高校林業科では様々な新技術の研修を行っていきます。この日は実際に生徒がドローンを操作して、その可能性について考えました。
　この他にも、設楽町清崎地区で開催されているファーマーズマーケットで田口高校を紹介したり、地域の方を対象とした門松講習会や農産物の販売実習を行ったりするなど、地域のなかで林業を学ぶ取組を行っています。

　毎年同窓生、地域のみなさんをお招きして盛大に行っている文化祭ですが、新型コロナウイルス感染拡大防止のために今年度は１１月６日に保護者に限定した公開で開催をしました。食品を扱った催しや多くの方に楽しみにしてもらっている農産物販売などができない中、それでもたくさんの保護者の方が参加してくださいました。生徒会役員を中心に準備を進め、今年度は「ＳＴＡＲＴ」のテーマを掲げて取り組んだ文化祭。生徒一人ひとりそれぞれの担当する催しや発表が成功するために精一杯取り組み、充実した１日を過ごすことが出来ました。今年お招きできなかった地域のみなさんや同窓生には大変申し訳ありませんでした。また田口高校においでいただける日が早く戻ってくるよう願っています。

　宿泊なしですが、９月から演習林実習を再開したことに伴い、１年生もようやく鴨山演習林での学習活動を行うことができました。１０月２８日、林業科１年生が３年間で最初となる演習林実習に取り組みました。日帰りのため、短時間に集中して下草刈り作業を行いました。１０月３０日には、普通科１年生も鴨山に行きました。鴨山演習林が田口高校の歴史のなかでとても大切な場所であることや、同学年の林業科の仲間が学ぶことについて知ることができました。例年より遅めの新入生鴨山デビューでしたが、田口高校生として学ぶ決意を新たにしてくれたことと思います。

　地元の産業や事業所について学び、この地域で働く選択肢を知ってもらうことを目的とした「田口高校お仕事フェア」を、今年度も設楽町・東栄町・豊根村の主催で１０月１４日に実施しました。新型コロナウイルス感染対策のため、今年度は会場を複数に拡大し、参加事業所を絞り込んだ形での開催とし、田口高校および山嶺教室の生徒全員、設楽・津具・東栄・豊根各中学の２年生が参加しました。参加した生徒たちは、１２の事業所の方の説明を熱心に聞くことができました。説明してくださる方には田口高校の同窓生が何人もいて、生徒たちは地域を支える先輩の姿を逞しく感じたことと思います。お仕事フェアをきっかけに、将来多くの卒業生がこの地域を支えてくれることを期待しています。

　イベント「ファーマーズマーケット設楽せいれい」が１０月４日に開催されました。田口高校も出店して、林業科で作った木工品や乾燥シイタケを販売しながら、高校の紹介を行いました。会場入口が田口高校ブースだったので、来場者にはまず田口高校の青い幟が目に入ります。同窓生なので懐かしいと声をかけてくださる方もいて、田口高校の思い出話も盛り上がりました。
　次回のファーマーズマーケットは１２月６日を予定しています。ぜひお立ち寄りください。なお、会場は愛厚ホーム設楽苑横（清崎）で、向かいには道の駅「したら」も来年春のオープンを目指して建設中です。新しい設楽町の観光名所になるといいですね。（問い合わせ　設楽町産業課）

　新型コロナウイルス感染防止のため、今年度の田口高校・豊橋特別支援学校山嶺教室文化祭は、一般の方には非公開で実施をします。当日ご来校いただいても入場をお断りさせていただきます。毎年楽しみにしてくださっている同窓生、地域の方には大変申し訳ありませんが、どうぞご理解をお願いします。
　なお、生徒の保護者の方は人数を制限したうえでご覧いただけますが、事前の参加申し込みが必要となりますので、希望される保護者の方は事前手続きをお忘れなくお願いします。

　例年より短い夏休みが終わり、８月２４日より２学期が始まりました。まだまだ暑い毎日のため、１学期に設置された仮設クーラーを運転しながら、熱中症に気を付けて授業を行っています。
　２学期は、生徒や寮生の学習生活環境の向上を目指していくつかの取り組みを行いました。熱中症対策も考慮して、清涼飲料水の自動販売機を設置しました。また、寮生が快適に暮らせるよう、清和寮の大規模改修も開始されました。工事中は高校調理室での食事となるなど、現在の寮生には少しだけ辛抱をしてもらっています。改修終了は３月１５日の予定です。
　新型コロナウイルスに加え、猛暑や不安定な気候による大雨などもあって、高校は異例の状態が続いていますが、生徒は落ち着いて日々の学習や部活動に取り組んでいます。

　今年度の体育大会はプログラムを縮小したり、保護者の方や卒業生などの観覧をお断りしたりするなどして、ウイルス禍の現状ではあるものの何とか実施することができました。連日の雨のため雨天延期の恐れもありましたが、９月９日は朝から快晴となり、生徒の元気な笑顔と歓声が田口高校にあふれました。
　恒例の応援合戦は中止しましたが、生徒の作ったクラスパネルや旗は、どの作品もクラスの個性が光る素晴らしいものばかり。林業科２年生が、クラスメイトの似顔絵や実物の枝葉をデコレーションした手の込んだ作品で優勝しました。また、大会を共催している豊橋特別支援学校山嶺教室によるパフォーマンスもすばらしかったです。同窓生、地域の方には観覧をしていただけず申し訳ありませんでした。早くウイルスが終息し、生徒の元気な様子を見ていただけるよう願っています。

　中断していました林業科の鴨山演習林実習を再開しました。感染予防対策として、宿泊を避けて日帰りでの実習となりますが、ようやく鴨山で実習することができるようになりました。
　９月２日の実習では、林業科２年生が鴨山に出かけ、県林業振興課や地元の森林組合の協力により、普段はできない高性能林業機械による作業を体験しました。さらに２学期には、引き続き林業科１年生、３年生の鴨山実習や、普通科１年の鴨山研修も計画しています。新型コロナウイルスのため、林業科の実習を行うには様々な配慮が必要となりますが、衛生管理に万全を期しながら鴨山での有意義な実習ができるよう取り組んでいきます。