電気系同窓会について

ご挨拶

電気系同窓会会長 斉藤寿士(S44市大応物卒)のご挨拶

 2022年4月大阪府立大学(府大)と大阪市立大学(市大)とが統合して大阪公立大学(新大学)が開学、新大学工学部電気系3学科(電子物理工学科・情報工学科・電気電子システム工学科)が設置されることを機に、府大・市大の電気系同窓会と、新大学電気系3学科を統合した新たな同窓会
組織として『大阪公立大学電気系同窓会(以下:電気系同窓会)』を設立しました。
 
 設立に当たっては、2021年度より府大・市大電気系同窓会役員による「電気系同窓会設立準備会」を立ち上げ、会則・活動計画・収支計画を含む「新大学電気系同窓会設立議案書」を作成し、府大・市大の電気系同窓会の各卒業年度代表者(各年度、各学科2名、合計約800名)に郵便による投票をお願いしました。その結果、回答頂いた全員の賛成を得て、2022年7月に正式に「電気系同窓会」を発足いたしました。
 新同窓会は、会員数8,200名(在学生を含む、連絡可能な会員数)を擁する大きな組織です。
「電気系同窓会」会員は、
大阪公立大学工学部電気系3学科および、大学院工学研究科電気系専攻の在学生
府大工学域電気系課程と市大工学部電気系学科の在学生・卒業生および、それぞれの大学院工学研究科電気系専攻の在学生・卒業生
新大学・府大・市大の電気系各学科に在籍された(されている)教員(特別会員)
です。本会の運営は、会長・副会長・理事・監事で構成される「役員会(24名以下)」、および各学科・各期卒業生で構成する評議員(約800名)による「評議員会」で審議・決定します。
 
 電気系同窓会が正式発足以降、これまでに数回の役員会を実施しました。その結果、当面の活動テーマについて3つのワーキンググループを設置し、各理事がそのグループに所属する形で具体的に活動しています。
「ホームページ(HP)委員会」
  • 大学や同窓会の情報を提供し会員同士の交流の場として活用できるよう努める。
  • HPの構成編集・取材・記事編集などコンテンツの充実を図ると共に、寄稿・問合せ・個人情報変更などや、システム維持管理に関する対応を行う。
「会報誌編纂委員会」
  • 会報誌の発行により、HPを見ない(見られない)人にも重要情報を伝達すると共に、
  • 会員より広く寄稿を募り、充実した「会報誌」を発行する。
「名簿管理(個人情報管理規程含む)委員会」
  • 府大・市大電気系同窓会の名簿管理システムが異なるため、新たに会員データベースを構築する。
  • 紙の媒体を極力少なくし、情報発信の効率化・簡素化を図る必要がある。会員情報(特にメールアドレス)が未登録の会員へ登録の協力を要請する。
今後、引き続き以下の事業を重点的に取り組んでいきます。
  1. 在学生と卒業生の交流を図るための事業
  2. 府大・市大卒業生と新大学の親睦を図るための事業
  3. 電気系学科の研究教育活動に対する各種支援事業
  4. 会員情報の整備や管理システムの構築、及び個人情報保護の徹底
  5. 大学・工学部・電気系学科の運営を支援するための事業
 
 府大・市大既電気系同窓会は、共に設立60年以上の古い歴史と伝統を有し、会員相互の親睦や、工学部・電気系学科、在学生の研究教育活動の支援を通じてそれぞれの大学発展に寄与してきました。
 電気系同窓会は両大学電気系同窓会が培ってきた素晴らしい伝統を受け継ぎ、一層発展させていきます。また両大学電気系同窓会が独自に進めてきた会員向けの活動は可能な限り承継しつつ、発展させていきます。更に、新大学や府大・市大と言った枠組みを超え「オール大阪公立大学電気系同窓会」会員としての融合を図って参ります。会員数8000名の人的ネットワークを活かし、在学生と卒業生との交流を通じて、広い視野を持ち世界に羽ばたく人材を養成する支援の一助となるよう活動していきます。
 
 最後に、大阪公立大学電気系同窓会は、本ホームページを開設することができました。同窓会会員の皆さまには、大阪公立大学や同窓会の情報をタイムリーにお知らせ出来るよう努めていきます。会員同士の交流の場として活用していただければ幸いです。
 

電気系同窓会副会長 内藤裕義(S54府大電気卒)のご挨拶

 大阪府立大学の電気系学科は、大阪高等工業学校、大阪工業専門学校、淀川工業専門学校、浪速大学などが前進校となる全国的に見ても歴史のある学科になります。卒業生は様々な分野で活躍しており、2022年の日本経済新聞に掲載された人事が見る大学イメージでは全国7位でした。大阪市立大学電気系学科も同様な長い歴史を有し、卒業生は同様に様々な分野で活躍しています。新しい大阪公立大学では森の宮キャンパスが2025年に完成すると同時に地下鉄大阪公立大学前駅(仮称)が開業する予定です。他にも新しい建物、設備が完成しつつあり、大阪公立大学には、国立大学では実施できないような地域と連携した斬新な取り組みを期待したいところです。
 大阪府立大学の電気系同窓会組織である「中百舌鳥電気クラブ」は、卒業生に向け同窓会誌を発行する等の活動の他、大学院博士前期課程修了時で優れた業績をあげた学生の顕彰(中百舌鳥賞)、国際会議で発表する学生の支援、在校生も応募できるビジネスアイデアコンテストの協賛、 新入生歓迎会および卒業・修了記念祝賀会への補助など様々な表彰、支援を行ってまいりました。
 中百舌鳥賞では、単なる授業の成績のみならず、国内外での学会発表、原著論文発表、様々な研究奨励賞などの受賞に基づいた研究業績を重要視し、受賞者を決定しています。研究活動を積極的に展開しようとする「やる気」次第で博士前期課程の研究業績が大きく異なってきます。学部の学業成績(定期試験の成績)が優秀な学生が必ずしも中百舌鳥賞を受賞する訳ではなく、「やる気」の違いが研究業績を左右する良い見本と思います。単に「やる気」と表現してしまいましたが、みなさんも社会に出られると出身校の偏差値と出世が必ずしも相関しないことを実感されると思います。「授賞式は、博士前期課程修了記念祝賀会で行っています。
 国際会議での発表が採択された学生には少額ですが渡航準備等の一部に充てていただけるような補助をしております。疫病流行以前では、毎年、国際会議発表者が多く、全員の希望に添えない時もありました。
 ビジネスアイデアコンテストは、新しい社会を創る、地域経済を発展させる、便利になる幸せに暮らせる、新しい工夫とアイデアを競うコンテストです。審査基準は、完成度、新規性・独創性、実現可能性、市場性で応募者と審査員との間で真剣な議論が交わされます。本選会に選ばれた応募者は、素晴らしいプレゼンをしてくれますので将来の活躍が楽しみになります。「中百舌鳥電気クラブ」は、中百舌鳥電気クラブ賞を通じてビジネスアイデアコンテストに協賛しています。
 これらの活動は、今後大阪公立大学の電気系同窓会でも継承していけるように検討しています。みなさんは、卒業後のみならず在学中も同窓会活動に接する機会があります。十分な活用をお願いするところです。卒業生のみなさまにおかれましても大阪公立大学工学部の電気系同窓会へのご支援、ご援助をお願いします。
 我が国をめぐる情勢は日毎に厳しくなっております。電気系として注力すべき分野として人工知能、半導体があることはみなさんも承知されていることと思います。前者は情報工学科、後者は電子物理工学科が深く研究しているところですが、それらを使いこなすとなりますと電気電子システム工学科も含め、全電気系学科に共通した課題になると思います。一方、人工知能、半導体ばかりが学問ではありません。各学科で提供している講義科目は、長い年月をかけて選りすぐられた科目ですので、すべての科目を受講し、理解するような態度で講義に臨んでください。学生時代には何の役に立つのかわからなかった科目が社会で大いに役立つことが多々あります。特に数学や物理など原理的な科目が役に立つことは多いと思います。機会がありましたら卒業生のみなさまから実社会の様子を拝聴できればと思います。みなさまの活躍をお祈りすると同時に、その活躍を通じて大阪市立大学でもない、大阪府立大学でもない新しい大阪公立大学の校風が形成されるのを楽しみにしております。