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埼玉県高校サッカー西部地区新人大会準決勝の結果

2016年02月01日(月)
 【埼玉県高校サッカー西部地区新人大会準決勝の結果】
 
 慶応志木惜しくも準決勝PK戦で敗退、県大会進出を逃す!!
 
   慶応志木高校 2 : 2 ふじみ野高校
         前半 0 : 1
         後半 1 : 0
         延長 1 : 1
         PK  3 : 5
 
〈先発メンバー〉
千葉、岡田、岡野、川口、中根、河合、多田、池田、中山、片伊勢、水野
 
〈交代〉
後半開始 中山 → 菊池、後半26分 川口 → 井黒
 
1月30日(土)に平成27年度西部支部新人戦大会準決勝が駿河台大学グランドにて慶應志木対埼玉県立ふじみ野高校の試合が開催されました。
新人戦県大会をかけた一戦で、慶應志木は2年連続の新人戦県大会出場を目指しました。
 
慶應志木、ふじみ野高校、両チームともにロングボールとロングスローを駆使し、互いに陣地の取り合いを行います。
慶應志木は準々決勝での狭山ヶ丘との一戦を経て、ふじみ野高校の力強いプレーに対しても慎重に試合に入り、落ち着いて対応します。
 
両チームともに、飛び道具を駆使しながらも探り合いの時間が長く続き、チャンスを作ってもシュートまでは辿りつかずに、時間が過ぎていきます。
そのような中、先手を取ったのはふじみ野高校でした。1本のシュートをきっかけにシュートまで行く攻撃ができるようになり、
慶應志木も我慢して守りますが、なかなか跳ね返し切ることができません。
 
すると、前半36分。ついに均衡が破れます。ふじみ野高校は作戦通り、ロングスローからの先制点となりました。
精度の高いスローイングがニアポスト付近まで入ると、ふじみ野高校が競り勝ち、後ろにすらします。慶應志木GKの千葉はそのボールに反応しますが、弾いたところを相手選手に蹴り込まれ、失点を許し、今大会初めて先制点を取られてしまいます。
 
前半のうちになんとか慶應志木も反撃に出ますが、思うような攻撃をさせてもらえないまま、シュート0本で前半を折り返すことになります。
 
後半開始から、慶應志木はロングスローを投げ続け、チームの飛び道具として活躍した中山を交代し、積極的なドリブルと力強いプレーが特徴の菊池を投入します。
前半は中盤を飛ばしてしまうことが多く、多田、河合がなかなかボールを触るシーンがありませんでしたが、後半はその点を修正し、中盤からサイドへの繋ぎと片伊勢の裏への飛び出しなどを意識して臨みます。
対する、ふじみ野高校は前半の戦い方を変えずに、ロングボールとロングスローを多用し、試合を進めていきます。
 
慶應志木は中盤をうまく使いサイドへの展開から前半に比べ、相手陣内に攻め入る時間が増していき、クロスやFWのタッチ数も増えますが、相手DFも必死の対応をみせチャンスらしいチャンスを作らせてもらえません。
なんとか打開しようと、河合や片伊勢がシュートを放ちますがゴールには繋がらず、もどかしい時間帯が続きます。
 
後半26分、今大会ここまでDFラインを岡野とともに統率して貢献してきた川口に疲れの色が見えたことと、よりサイドから攻撃的に仕掛けるため、井黒を投入します。
ボランチの多田をCBに下げ、サイドバックの中根をボランチにして、井黒をRSBにします。
 
3回戦の川越西戦以来の出場となった井黒はすぐに試合に入り、インターセプトや、サイドでの攻防で素晴らしい対応を見せ、混沌としていた流れを徐々に慶應志木に呼び込みます。
試合も残り10分ほどになると、ふじみ野高校は時間を使い始め、慶應志木には焦りが出てきます。
残り時間にかけて、アグレッシブに戦い続ける慶應志木はクロスからの攻撃を中心に相手ゴールを狙いに行きますが、相手CBなどにはじき返されて、シュートを放てずに時間だけがすぎて行きます。
 
試合も残り5分を切った時、ハーフライン付近で慶應志木はFKを獲得します。
キッカーの河合と多田、千葉を残し全員でゴールを狙いに行きました。河合のキックは狙い通り岡野の元へ供給されます。
岡野はヘディングでボールに触ると、その落ちたボールに片伊勢が反応します。相手DFにあたりますが、そのボールは再び慶應志木の選手の前にこぼれます。
こぼれ球に対して反応したのは後半開始から中山のロングスローを捨てて投入した菊池。
菊池が左足でゴール左隅に蹴り込み、試合終了まで残り4分のところで起死回生の同点ゴールが生まれます。
同点ゴールを決め、最高の雰囲気を保ったまま80分間は終了を告げ、準々決勝に引き続き、延長戦に入ります。
 
延長戦に入る際に、ボランチの中根を左サイドに左サイドの池田をボランチにポジション変更し、中盤での攻防に注力します。
選手たちは、同点ゴールにも浮き足立つことなく、修正点や確認事項を話し合い次のゴールを目指してピッチへと入っていきます。ハーフタイムを挟んでも、会場の同点ゴールの余韻が消えない中、ふじみ野高校はしっかりと切り替えた表情で延長戦が始まります。
 
延長開始早々から、これまで以上に攻守の移り変わりの激しい一進一退の攻防が繰り広げられます。
ふじみ野高校はロングスローを、慶應志木はサイドからの攻撃を中心に相手ゴールに迫ります。
 
延長前半の10分間が間もなく終わろうとしていた延長前半9分。
これまで相手DFの厳しいマークに苦しみシュートすら打たせてもらえていなかった慶應志木の10番水野が逆転ゴールを挙げます。
 
相手陣内へと入り込み、手堅くコーナキックを獲得します。河合のキックはファーサイドまで行き、うまく回りこみ待ち構えていた水野の元へ。水野はしっかりと頭で合わせゴール。再びセットプレーから得点を挙げます。
 
延長後半はふじみ野高校に押される時間が多くなります。ふじみ野高校は同点を目指し、前線に人数をかけますが、慶應志木はゴールを割らせません。
延長後半5分。前がかりになったふじみ野高校の隙をつき、片伊勢が裏に抜け出し、キーパーとの一対一の状況を作り出します。
 
片伊勢はキーパーの位置を確認して右足で流し込みます。誰もが得点を確信しつつも、祈るようにボールの行方を見守ります。願いもむなしく、放ったシュートはポストにはじかれ、試合を決めることができません。
 
すると、ここからは息を吹き返したようにふじみ野高校に流れが一気に傾きます。サイドからのクロスやロングスロー、その流れで獲得したコーナーキックなど、怒涛の攻撃で慶應志木ゴールに何度も迫ります。
必死のクリアで流れを切ろうと試みますが、波状攻撃を受け、ついに延長後半8分ゴールを割られてしまいます。
ふじみ野高校は波状攻撃の流れでコーナーキックを獲得します。ニアに多くの選手が走り込み、ディフェンスがニアにひきつけられてしまった為、ファーが手薄になったところをヘディングで合わされて失点。
 
2試合連続でPK戦へともつれこみます。
キッカーは準々決勝同様、水野・河合・岡野・中根・多田で臨みました。
準々決勝でPK戦を戦っている為、相手には当然のごとく研究されていましたが、自分のキックと判断を信じて蹴り込むように指示をし、選手全員で円陣を組みPK戦に入ります。
 
先行はふじみ野高校。1人目はホイッスルから1分近くキックに入らず、静寂に会場が包み込まれる中で千葉に的を絞らせずしっかりと決め、慶應志木にプレッシャーを与えます。
慶應志木の1人目水野は思い切りよく蹴り込みますが、相手キーパーに触れられたボールはポスト内側に当たるものの、ボールは外にこぼれ、失敗となります。
両チームともにその後は4人目まで成功。ふじみ野高校は最後の5人目も落ち着いて決め、勝負あり。
 
新チームとなった慶應志木高校の挑戦は準決勝で敗退となりました。
80分間でのゴールチャンスをものにできなかったこと、延長でもゴールチャンスを外してしまったこと。
ここぞという時の詰めの甘さが出てしまい、ポストに嫌われ運にも見放された試合となりました。
 
しかし、新人戦を通してベンチ外も含めて、すべての部員が応援やベンチワーク、必死のプレーなどでチームとしての行動を全うし成長することができたと思います。
今大会の結果により新人戦県大会への出場権は逃しましたが、西部支部3位なり、4月に開催される関東大会埼玉県予選へ出場いたします。
ご声援誠にありがとうございました。
 
まだまだ、これから伸びしろのある選手たちが控えにも多く、これからのスタッフ、選手一同、今大会の悔しさをバネに前年度の成績を上回ることを目標に日々努力してまいります。引き続き応援を宜しくお願い致します。


学生コーチ 大村優太
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