ロボコン・プロコン等

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アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト2024全国大会報告

今回私たちは、高専ロボコン2024全国大会に出場しました。
 今年の競技テーマは「ロボたちの帰還」です。月面探査機SLIMのピンポイント着地や、はやぶさ2による「サンプルリターン」がモチーフになっており、ロボットを狙った場所に投げて着地、そして競技用のボールや段ボールの箱を回収し、帰還するといった動きが求められます。ロボットを投げて、また戻ってくるというルールは高専ロボコンにおいて前例がなく、非常に難易度の高い競技となっています。
 私たちはこの競技にロボット3台で挑みました。それぞれR1、橋ロボット、回収ロボットと呼んでいます。R1が橋ロボットと回収ロボットを投射し、橋ロボットは回収ロボットが通るための橋をかけ、回収ロボットがボールと箱を回収するというようにそれぞれ異なる役割を持っています。
 この3台のロボットの製作を、試行錯誤をくり繰り返しながら進めてきました。練習や調整の過程でロボットを投射した際に壊れることもあり、作っては壊し、作っては壊しという試作を繰り返しました。
 10月13日、宮崎県都城市で九州沖縄地区大会が開催されました。結果は準優勝となり、審査員推薦で全国大会への出場が決まりました。熊本キャンパスとしては2021年以来、3年ぶりの全国大会出場となりました。
 地区大会から約一ヶ月後の11月17日、全国大会が開催されました。試合前日のテストランでは想定外の不具合が続出し、不安を抱えたまま当日を迎えることとなりました。しかし、諦めずに調整やメンテナンスを徹底して行った結果、決勝まで勝ち進むことができました。最終結果は準優勝となり、熊本キャンパスとしては電波高専時代を含めても初の準優勝という快挙を成し遂げることができました。
 全国大会では他高専のロボットやチームの動きを見て、多くのメンバーが貴重な経験や気づきを得ることができました。また、スケジュールの管理の問題や製作担当者の連携不足といった課題も浮き彫りになりました。今回の結果に満足することなく、それらの課題を改善し、さらなる高みである「優勝」を目指していきます。
 最後となりましたが、皆様の支えがあったからこそ、今年は準優勝という結果を残すことができたと感じています。顧問の先生方、技術センターの皆様、OB・OG・保護者の皆様をはじめ、応援してくださった全ての方々に心から感謝を申し上げます。引き続き、熊本高専熊本キャンパスロボコン部の応援よろしくお願いいたします。