旧高専(現工学部)第2期生の同窓会文集を作りました

2013年09月28日(土)

 私たち第2期生は,苛烈な戦争をくぐり,入学も終戦後の9月でした。空襲による瓦礫の中の学校は,教室も借り物で,実験などの施設,設備は皆無という状態でした。

 戦後も長く続いた飢餓,泊まる所に苦労し,電灯も制限され,生きるのが精一杯の毎日でした。
 生まれた時から軍事主義教育を受けた私たちは,初めて味わう平和と民主主義にとまどうばかりで,心のよりどころもありませんでした。

 このような中で,教授たちの清新の気風みなぎる講義に,あるいは人間的ふれあいの中に,落ち着きと自信を取り戻し,青春を謳歌し,学習し,活動していきました。当時の教授たちに対する思いは今でも熱いものがあります。
 開学間もない学校は,校舎はボロボロでも,創造性に満ち,意気軒昂たるところがありました。
 こうして第2期生は,全国に散らばってそれぞれの仕事に就き,戦後日本の復興の一翼をにないました。

 今,ほとんどが退職し,自由な身になりましたが,このたび皆で話し合って,入学60周年,あわせて喜寿を記念し,同窓会文集を作ろうと決め,2年がかりで作りあげました。
 かってない激しい社会の変動を経験した,私たちの貴重な記録が描かれています。ぜひ後世に伝えたいものがあります。
 一読下されば幸いです。

 A5版 200頁(写真を含む) 2,500円

問い合わせ先
     〒880-0925
宮崎市本郷北方4057-46
天野 雅太
電話 0985-53-0703
ホームページ管理

コメントする