学校近況報告

【2015(平成27)年度】伊勢嘉明先生

思い出の岩倉高校
 
 岩倉高校にお世話になってから半世紀を超えました。
 私が初めて岩倉高校の校門をくぐったのは、中学3年生の冬で、機械科を受験するための願書を取りに来たときでした。
 機械科生徒として3年間、機械科実習助手としての4年間を経て、昭和45年4月から現在まで46年間、機械科教員として勤めてきました。人生の大半を岩倉高校と共に歩んできたことになります。平成28年3月末をもって、大変お世話になった岩倉高校ともお別れです。
 高校時代の3年間を思い返してみると、東海道新幹線の開業、名神高速道路の開通、東京オリンピックの開催など、戦後の高度成長期と重なり、日本が大きく変わろうとする変革の時期でした。
 高校1年次は鉄道実習を上野駅で7日間体験。当時から岩倉高校ではインターンシップの先駆けと言える授業を展開していたことになります。
 2年次は修学旅行。当時の岩倉は普通科がまだ設置されておらず、機械科・運輸科・商業科の3科体制で、夏休みの後半を利用して、科別に行き先を変えて実施されていました。
機械科は開通間もない東海道新幹線で名古屋まで行き、名神高速道路を利用し鈴鹿サーキットの見学などを経て六甲山で一泊。2泊目は船便で四国の栗林公園を見学、小豆島で一泊。船中で出された昼食のカレーライスに生卵が乗せられていたのが思い出されます。
 3年次は進路を決める担任との面談で、担任から「中堅技術者を育成するため機械科をますます充実させたい。機械科の助手をやってみないか」との話を受け決心。現在の私があるのは、その時アドバイスしてくれた当時の先生方のお陰と今でも感謝しています。
 専門が工業ということもあり、機械実習・機械製図・機械設計といった科目を中心に、最後まで機械科の生徒を担当するのだと思っていましたが、長くやっていると思いがけないことが起こります。5年ほど前から運輸科の工業科目を選択している生徒を担当する機会を得たことです。また、その運輸科生徒の中にベルギーからの海外留学生が一人混ざっており、彼らに機械製図の基本を指導する貴重な体験もすることができました。
 教員生活の中で、生徒とは3年間の短いスパンの中で出会いと別れの繰り返しでしたが、今は、卒業後のたくましく成長した卒業生の姿に再会するのが最大の喜びになっています。
 
 新年度から共学化も3年目を迎え、普通科と運輸科の2科体制が確立されます。また、今年の進学・就職を合わせた進路実績はめざましいものがあり、今後ますます充実した学園になってゆくことは間違いないものと確信しています。
 岩倉高校のますますの躍進を願っています。長い間ありがとうございました。
伊勢嘉明

“【2015(平成27)年度】伊勢嘉明先生” への3件のフィードバック

  1. 佐久間秀明 says:

    私は、昭和49年機械科(20学級)卒業です。
    3年生の時、お世話になりました。時の経つのは早く私も昨年定年を迎えました。
    どうぞ健康に留意し、これからもお元気で、そして46年間お疲れ様でした。

  2. 平原 忠 says:

    昭和44年機械科20学級卒業の平原 忠と申します。当時先生が実習助手として3年間色々お世話になりました、先生の写真を観て懐かしくなりコメントしました。私は現在仕事少々と色々多忙で過ごしています。
    どうぞ健康に留意し、これからもお元気で約50年間お疲れ様でした。

  3. 山崎 英樹 says:

    1988年機械科23学級卒です。

    伊勢先生、懐かしい!
    製図の時間良くダメ出しされた記憶が蘇りました。

    これからもお元気で…

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