同窓生紹介 小枝 以都見さん

2012年12月04日(火)


(1)関西福祉大学の特色

□3回生の社会福祉士の実習について

学生自らが希望する実習先の施設を探し、実習を通じて何を学びたいのかを実習先に伝えることは、2回生という早い段階で将来の仕事について考える良い機会になりました。

□3回生のグループワークを専攻するゼミで、学園祭においてソーラン節を発表しました。

グループワークの理論や歴史を学ぶだけでなく、実際の団体行動を経験し、グループの中でリーダーの役割やキーパーソンとなるメンバーについて考え、身を持って経験する機会になりました。

□手話部のメインイベント -学園祭での手話コーラス-

手話辞典を調べて歌詞に手話を付けて、部員同士で教え合い、部員全員の手話が揃うように本番まで練習したことは、当時は無我夢中、一生懸命でした。自ら考え行動することや仲間とコミュニケーションを取り、協力し合うことの難しさを、社会人となった今ではひしひしと感じるようになりました。

(2)知的障害者生活施設で支援員として4年目(入所者は約100名)

□施設が改築され、大規模グループでの生活から10名程度のユニット化

利用者のなかには、朝起きて、服着て、洗顔してトイレに行く習慣を、トイレに行ってから洗顔するという私たちにとっては何気ない順番の違いを変えることが困難な方もいます。ユニット化に伴い、利用者の生活様式が一変するので大混乱が予想されました。しかし、利用者の暮らしがより良いものになるために、支援員同士の意見交換や情報交換等事前に話し合ったお蔭で大きな混乱もなくユニット化することが定着できました。

□2年目から、障害の重い入所者の日中活動(療育班)を担当

当初は、重度の方に対して先輩から教えられた通りに仕事を覚えることで、仕事の大変さに疲れ、達成感のない日々が続いていました。しかし、日中の活動内容が入所者にとっての意義や目的が理解できるようになると、入所者の変わりようが分かり、入所者の喜びが分かるようになってきました。今では、自ら考えて、入所者個々にあった活動内容を提供したいと思いながら働くことにやりがいを感じています。

(3)まとめ

社会に出て基本となるのは、自分の意見を持つことです。自分で考え、自分の意見を持ち、発言をする、そして周りの人たちと話し合うこと、これらの力(能力)は、大学時代の実習や少人数での講義、サークル活動の経験から得られたものであると思っています。