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Q&A 放射線物理 を発刊

2011年07月05日(火)
 3月11日に発生した東関東大震災は、それによる津波のために東京電力福島第1原子力発電所の事故を引き起こした。これにより日本国中には“シーベルト”や”ベクレル“といったあまりなじみの無い用語が飛び交うようになった。私自身は、診療放射線技師を養成する大学に勤務しているために日常使用する用語でもある。この放射線・放射能を専門にする人たちの教科書として昭和27年電気科卒の大塚徳勝氏と昭和40年工業化学科卒の西谷源展の共著により、『Q&A 放射線物理』を共立出版より発刊した。大塚氏は日本原子力研究所研究員、九州東海大学教授を歴任され、この分野では第一人者である。西谷は日本で最古の診療放射線技師養成機関である京都医療科学大学教授で医療に関する放射線測定を専門としている。おそらく母校卒業生の共著による専門書は初めてではないだろうか。著書の中で、0章は大塚氏が誰でもわかるようにと「そこが知りたかった『放射線』、『放射能』」として入門編として非常にわかりやすく丁寧に記述されている。その後の、1章からは専門書として、初心者がわかりにくかったところを的確に記述・解説されている。放射線・放射能に興味のある方は是非一読をお願いします。


大塚氏は今年6月に東都同帰会にて特別講演をされておられるが、講演は解りやすく聴く人をひきつけるユーモアのある語り口で定評がある。これからも益々元気で放射線・放射能を理解していただけるような講演をお願いしたい。

(昭和40年 工化 西谷源展)
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