東京武夫原会
東京武夫原会
2024年11月18日
「覧古考新」黒髪での武夫原会大同窓会・ホームカミングデーに参加して
平成3年 法学部卒 後藤 勇治
秋風に誘われ、11月4日に黒髪キャンパスで開催された『熊本大学武夫原会大同窓会』ならびに大学が卒業生向けに主催する『第17回ホームカミングデー』に参加して参りました。
当日は快晴のもと、久し振りに赤門をくぐった瞬間に学生時代にタイムスリップ...。今は「紫熊祭(しぐまさい)」という名称となっている学祭の模擬店で賑わうキャンパス内を、呼び込みの学生に声を掛けられながら五高記念館に歩を進めました。
五高記念館は8年前の熊本大地震で大きな被害を受けましたが、復旧工事が完了し不死鳥の如く蘇っており、キャンパスミュージアムとして内部も見学できます。当時の教室の机に座ってみたり、五高生の制服制帽や池田勇人元総理寄贈の大太鼓を目の当たりにし、古き良き時代の息吹に触れることができました。
11時半より文・法学部本館にて挙行される『熊本大学武夫原会大同窓会』に向かい、34年ぶりに懐かしの大講義室へ着席しました。
先ず、熊大文学部を卒業し現在愛媛大学教授である村上恭通氏の講演会「人類・鉄との邂逅から“たたら”まで -ユーラシアのアイアン・ロードを追跡する-」を聴講し、古代製錬技術の西洋から東洋までの伝播を通じた歴史を学ぶとともに村上教授の研究に対するロマンを感じつつ1時間が瞬く間に過ぎました。
その後の式典では、武夫原会の深町会長の挨拶に続き、来賓として文学部長や法学部長などの大学幹部からの祝辞を頂戴して大同窓会は盛会のうちに終了しました。
13時より『ホームカミングデー』の式典が行われる工学部キャンパスに移動し、小川学長より「熊本大学の更なる改革に向けて」と題した近況報告を拝聴しました。本学のビジョンとして、「地域と世界に開かれ、共創を通じて社会に貢献する教育研究拠点大学」を掲げており、今回のイベントのような卒業生に対するハートフルな対応を含め、非常にオープンな大学運営に努められていることに感心しました。
また、式典の中で、我が東京武夫原会の神崎会長が卒業生表彰を受けられた旨が披露されましたことも合わせてご報告させていただきます。
その後、工学部百周年記念館にて交流会が行われ、吹奏楽部の演奏やサークル紹介などで学生の参加もあり、アットホームな雰囲気のなか球磨焼酎を片手に学部や年代を越えて旧交を温めることができました。締めに応援団とチアリーダー部による五高寮歌「武夫原頭に草萌えて」の大合唱でお開きとなりました。
今回のイベントに参加して、緑豊かで歴史ある学び舎を持つ黒髪キャンパスが昔日のまま在り続けてくれていることに加え、今なお卒業生を温かく迎えてくれる大学関係者の方々がいらっしゃる母校に対し心から感謝の念を深めました。これからも母校のイベントや武夫原会での交流を通じて自らの覧古考新の糧としていこうと思慮しながら、立派になった熊本駅で桂花ラーメンを啜り九州新幹線に飛び乗って帰路に就きました。