東京武夫原会

東京武夫原会

第14回 HOME COMING DAYに参加して

~熊本市内 ぶらり旅 も少し~

 
2019年10月27日(日)熊本大学でホームカミングデーが開催され、参加してきました。
総会は、原田信志学長の挨拶に始まり、岡田行雄大学院教授の講演「熊本大学文書館のこれから」があり、引き続き交流会となりました。
また、それに先立ち黒髪キャンパスでの「地下の文化財」散歩ツアー(熊本大学埋蔵文化財調査センター)がありこれも参加しました。
その他、朝一番での特別公開「熊本城」、<第一弾 大天守外観復旧記念>を見学し、ついでに「熊本桜町バスターミナル」も見学しました。
盛沢山でしたが、長い歴史と変わりつつある熊本をあらためて実感してきました。



1.熊本城見学のこと

ホームカミングデーの行事は午後から始まるので、朝一番でオープンされたばかりの熊本城本丸を見学に行きました。少し蒸し暑い感じの午前中、沢山の方が詰めかけていました。
本丸は真新しく、真っ白と漆黒の対比が鮮やかでピカピカの感じで輝いて見えました。
本丸の石垣は綺麗に復元されていましたが、その他の石垣は思った以上に崩れており、傷は深いぞという感じでした。
来場者は私のような日本人の高齢者が多く、皆感慨深げに見入っていました。







2.熊本桜町バスターミナルのこと



以前はバスセンターと言っていましたが、再開発で名称が変わりました。
バスターミナルの他、ホテル・マンション・商業施設が沢山入った複合施設です。
屋上公園からは熊本城も望めます。






3.「地下の文化財」散歩ツアーのこと 

実は熊本大学の敷地は県下有数の遺跡の上に立地しています。
古くは約8000年前の縄文時代の条痕文土器が出ていますし、約4000年前の人骨(男女)も出ています。弥生中期の大きな甕棺もありました。比較的新しいものとしては奈良・平安時代の官道と駅家跡がくっきりと出ていました。
官道は九州では大宰府を中心にして約16㎞毎に駅家を定め、その駅家がこの場所にあったそうです。官道はハイウェイで駅家はサービスエリアだと言っていました。








4.熊本大学ホームカミングデー 原田信志学長ご挨拶
 

ご挨拶というより、近況報告、スピーチでした。
「くまもと」から世界に輝く研究拠点大学を目指すため、大学の学長指導による機能強化をトップ・ダウンにより目指し、成果を上げているという報告がありました。
国際先端・教育機能強化・地域の知の拠点強化等を重点施策として俯瞰的・実効的な大学改革を推進しているということでした。また、「医学部付属病院」の名称を「大学病院」へ改変し体制強化を図っているとのことでした。
ここでは項目例示も説明も大変不十分ですが、ご興味のある方は大学のホームページ等でご確認下さい。


5.「熊本大学文書館のこれから」のこと

 
岡田行雄教授
大学院人文社会科学研究部の岡田行雄教授による熱のこもった講演でした。
テーマは、「差別」で水俣病・ハンセン病・免田事件に焦点を当て、それぞれの持つ本質・社会的影響・正確な実資料に基づく整理と分析、こういうことが文書館の使命だという内容で、聊か難しい話でしたが熱のこもった講演で感動ものでした。
 
熊本大学文書館


6.交流会のこと

工学部敷地にある、百周年記念館での懇親会でした。150人を超える方々の参加でした。
今回は宮崎で開催予定の九州連合同窓会がラグビーワールドカップと重なったので、熊本で合同の開催になりました。
アトラクションとしては学生応援団の応援アピールが溌溂として刺激的でした。






7.卒業生表彰のこと
 
笹原 弘さん

例年このホームカミングデーにで、全学部・全国の卒業生を対象にした卒業生表彰が行われます。
今年も17名の方々が表彰されました。
武夫原会からは全国で4名、東京武夫原会からは第5回(昭和32年卒業)の笹原 弘さんが表彰されました。


8.名誉フェロー称号受賞者

今年度は、シンガポールのDr.Tony Tan Keng Yam 様(元大統領・2011〜2017)と宮崎 美子様が受賞されました。
宮崎 美子様からは、お礼のビデオレターが紹介されました。
 
第17回卒(昭和44年卒業) 古田泰邦さん

 
9.夏目漱石に思いを馳せて

皆さん、こんにちは。

当方は、10月に法学部の特別講義の講師ということで、在学生の皆さんに対し、「実務者としての素養について」語ってまいりました。
航空機がなかった時代、1896年、夏目漱石が五高に赴任する際、彼は何を考えていたのだろうかと思いを馳せていたところ、彼が東京に帰任した1903年、奇しくもライト兄弟が初飛行に成功しております。
当時飛行機が飛んでいれば、彼もまた違った感慨を持っただろうなと想像した次第です。
さて、大学卒業から◯十年、当方も在学生と接する機会がほぼなかったものですから、在学生との出会いを通じ、この◯十年間の空白を取り戻せた感じがして大変懐かしく、また嬉しく思いました。
講義は、マズローの欲求五段階説や、ハワード・ガードナー教授の多重知能説も引用しつつ、学生が関心を持つと思われる項目を多岐に渡ってお話しました。
講義終了後、当方へのフィードバックがあり、好意的な内容が多く、思ったよりも真面目でびっしり書いていただいた感想に安心しました。学生と社会人とのギャップに衝撃を感じた旨のコメントもありました。
今後の皆様のますますのご活躍とご健勝を祈念いたしております。
 
第38回生     藤川 輝一さん