2015年

2015年

「熊大法文学部 卒業50周年記念同期会」に参加して

昭和40年の春に法文学部を卒業した私たちは、この春、早や卒業して50周年という記念すべき節目の時期を迎え、去る5月11日~12日に全国の同期が熊本に集い、記念の同期会を賑やかに開催致しました。

我が同期の結束は以前からかなり緊密で、20年前にも「30周年」の節目で全国の同期が集い、今回はそれから20年振りの開催であります。同期の人員は、卒業時、法・文合わせて約180名弱、その後の物故者約20名、現時点での推定健在者160名という概況の下で、開催当日の出席者は20年前より減少した42名(男子38、女子4)。
出席者の半数以上が県外からで、また、卒業以来の50年振りという仲間も多く、互いの胸の名札を確かめ合い、歓声を上げる光景が随所に見受けられ、記念行事のスタートである初日午後からの「熊大キャンパス・ツアー」、夜の「記念同期懇親会」、翌日の「オプション行事」ともに終始賑やかに盛り上がりました。

先ず、初日の13:00 熊大構内北東部「吉田門」の近くの『くすのき会館』に集合し、「熊大キャムパス・ツアー」を開催。我が同期で元文学部教授の谷川二郎君より水元豊文文学部長および深町公信法学部長の経歴紹介などがあり、両学部長からは「学部の現況と課題」と言う視点から講話を頂き、ひき続き赤レンガの記念館前に移動し、20年前に記念植樹した際“ケヤキ”に添えた標識を更新し、次には赤レンガの『五高記念館』へ。多くの貴重な展示の文物を見学。「昔の先輩は偉かった!!」と異口同音に感銘し、次の会場「ホテル キャッスル」へ移動しました。

18:00 ホテル2階の宴会場前に再び集合し、全参加者の記念写真を撮影。続いて大宴会場でメイン行事の「記念同期懇親会」。ここからは会員同伴のご夫人方、および来賓の深町法学部長にもご出席いただき(水元文学部長は先約があって欠席)、威勢よく祝杯を交わし、旧交・思い出話に花を咲かせ、宴の半ばでは、当時一部の学生間で歌われていた、熊本の青春哀歌「恋の手取り本町」(熊大OBの作詞・作曲)のメロディーを有志で合唱し、終盤では恒例の“巻頭言”に続き、「武夫原頭に草萌えて~ 」全員総立ちし、合唱の声は会場を溢れ、5人・・10人、手の舞い、足の踊り・・人の輪が拡がり、深町法学部長も手振りよろしく踊りの輪に参加され 熱気と歓声飛び交う中に再会と互いの健勝を誓って50周年記念のメイン行事は幕を閉じました。

その後 半数近くのメンバーは「2次会」へ。熊本の稀少酒『香露』や爽やかな阿蘇の銘酒『れいざん』に喉を潤し、天候が懸念される翌日の懇親ゴルフの予想談や、手取本町思い出ばなしなど、旧交・近況の話は賑やかに飛び交い終わることを知らず、懐かしの上通り町の夜は更けてゆきました。

翌2日目、この日は「オプション行事日」で各自行動は自由。関西からの参加者の多くは予め計画の「ゴルフコンペ」に参加。ところが、北上中の台風6号が前夜から当日午前中にかけて鹿児島南方を通過との予想で、「午前中は強風、所によっては落雷も!」との大荒れの予報。まずはゴルフ場で様子を見て! と担当幹事の指示。ホテルから40分位の『高遊原GC』へ参加者20名(うち女性2人)が集合。祈る気持ちで空を見上げていると雨はますます強まり、風も出始め、ついにゴルフ場から「本日はクローズとします!!」の宣告。“残念だが止むなし!”、記念のゴルフコンペは中止に。

急遽コンペルームを借りて、準備された賞品の山を“くじ引き”で配布し、仮想優勝者はじめ多くの受賞者はそれぞれ賞品を抱え、望外の喜びの弁や日頃の珍プレー談などでしばし座を盛り上げ、互いの健勝と次回の再プレーを固く約束し合って早や昼前に解散し、それぞれ家路へと向かいました。

その後の 筆者余談:
その日の午後の台風の北上通過は速く、天候は急速に回復。筆者は以前勤務していた会社の後輩から誘いを受けて、彼の管轄事業所を久々訪問し、世代の交代や変貌している業容を見学。
夜は学生時代にも足を運んだことがない“夜の銀杏通り”を後輩の先導で歩き、熊本の郷土料理と円やかな懐かしい熊本弁に包まれ、しばし故郷の空気に浸って気分安らぐひと時を過ごしました。

この度は、思い出に色濃く残る、楽しい熊本の2日間となりました。

昭和40年3月 熊大法文学部法学科(第13回)卒
萩 尾 龍 二 記