2014年
2014年
2014年12月15日
第4回関西連合同窓会開催のご報告
漱石も 八雲も君も 誇りなり (熊大歌留多 最優秀賞作品より)
平成26年11月29日、定刻の13時30分、江上眞一司会者(工業会京滋支部長)のハギレ良い第一声により、第4回関西連合同窓会が188名の参加者を得て、太閤園にて盛大に行われました。先ずは、関西連合同窓会 西山多加志会長のご挨拶、そして、熊本大学同窓会連合会 岡村宏会長のご挨拶と続きます。
続いて、関西連合同窓会各役員の紹介、名誉フェロー及び卒業生表彰者の紹介をもって総会の部は閉会となりました。
引き続いて講演会です。
先ずは、谷口功熊本大学学長により、「100年後も輝く世界の熊本大学を目指して」と題して講演をいただきました。
尚、谷口学長は来年の3月、任期により退任される由で、今回の講演は、まさに谷口学長による華々しい大学運営実績の集大成とも言える内容でした。
谷口学長は大学改革実行プランとして、2010年熊本大学アクションプランを策定し、「誇れる大学から憧れの大学を目指して」というスローガンを掲げ、「地域に根ざし、グローバルに展開する未来志向の研究拠点大学」の成長戦略を推進し、見事に達成した手腕は特筆されるべきでしょう。
更に、有終の美として、同学長は今年度の「日本分析化学学会賞」を受賞。研究者としても優れた研究業績が評価され、マルチ才能ぶりを如何なく発揮されました。
続いて、熊本大学文学部附属永青文庫研究センター長、稲葉継陽教授による「永青文庫細川家資料の世界とその可能性」と題する講演をいただきました。
稲葉先生の今回のご講演は、ホンの歴史のさわりの部分だけでしたが、永青文庫資料群は、
室町幕府足利義昭から織田信長の選択、本能寺の変を経て豊臣政権へ、関ヶ原の合戦から徳川幕府へと続く中世から近世への歴史の荒波を細川藩がいかに乗り越えてきたかを示す貴重な資料であり、歴史好きの方々には堪えられないでしょう。
細川家700年の歴史を是非、NHKの大河ドラマで取上げてもらいたいものです。
場面は変わり、いよいよ交流会の始まりです。
先ずは来賓挨拶として、中野栄二東京連合同窓会会長によるご挨拶、さらに二塚信九州連合同窓会会長によるご挨拶と続きました。
二塚会長からは、九州連合同窓会設立のご報告があり、5万人のOBを抱える九州地区としては、各県を順次まわって総会を開催する構想などをお話されました。
続いて、特別来賓として平野俊夫大阪大学総長のご挨拶を頂きました。
平野総長は、免疫学分野のノーベル賞とも言われる「クラフォード賞」や「日本国際賞」を受賞されておりますが、ご当人曰く、「私の研究は熊本大学医学部にて助教授として在籍したころ、自由に免疫の研究させていただいたおかげ、熊本は私の第二のふるさと」との発言に会場が拍手で沸きました。
待ちに待った乾杯は、名誉フェローを受賞された桑野幸徳関西連合同窓会名誉会長によるご発声で、声高らかに行われました。
交流会は、講演会の静けさを打ち破るかのように、一転して歓喜の空間と化し、各テーブルとも昔日の思い出に花が咲き、お互いの近況を語らい健康を祝し、果ては大学の更なる飛躍に談論風発・・・、間をおいては、彼方此方で仲間や先生と記念写真を撮る人たち、名刺を片手に知己を得る人たち、これを機に同期会を約す人たち、各学部間の垣根もなく様々な風景が演じられました。食事も酒も豊富に並べられ、流れるように喉元を通り過ぎていきました。
宴半ばでは、浦田美紀大阪事務所次長のご挨拶、騒々しい中でしたが良く通る声で、県事務所の紹介(ふるさとの地酒と銘産品祭りが12/3~5開催)や本会の発展に祝辞を述べられました。
交流会もそろそろ終宴、恒例の「五高寮歌」です。いつもの様に土木OB氏による愉快な飛び入りも花を添え、西本徹第42代応援団長による巻頭言でさらに気勢を上げ、全員で「武夫原頭に草萌えて」を合唱しました。
結びは、本島昭男関西武夫原会会長による閉会の挨拶。
来賓、講演者への御礼、再来年の連合同窓会への期待、関西武夫原会への学部を超えたコラボレーションへのお願い、そして本日の盛会を深く謝辞、会を締め括りました。
関西武夫原会は、「オール関西による連合同窓会」を旗印に、法文学部のみならず他学部
卒業生へも積極的に働きかけ職域や、クラブ活動、高校同窓生など多様な切り口で、声掛け運動を行いました。今回、関西武夫原会からは40名の参加でしたが、メンバーの結束も固く、くまモンバッジを胸に常に歓声の中心にありました。
最後に、雨模様の中、ご参加いただいた卒業生会員並びに来賓の皆様有難うございました。
そして、本会を企画準備頂いた大学関係者の皆様、連合同窓会並びに各学部の同窓会役員の皆様方、大変お疲れさまでした。
再来年、2016年の第5回連合同窓会は、関西武夫原会が主幹事となり責任もまた重大です。
本島会長をはじめ役員一同、日常の交流活動をより一層盛んにし、大勢の卒業生の皆様との再会を図っていく所存です。ご協力の程よろしくお願いいたします。
小春日や 集い語るは 肥後のこと (平野俊夫 阪大総長)
関西武夫原会 児倉静二 記
参考資料 第4回関西連合同窓会・谷口学長基調講演スライド(2014.11.29)