会長挨拶

会長就任のご挨拶
 
 現在武夫原会は、コロナ禍以降の活動の停滞、現役学生、若手会員の同窓会活動への無関心、個人情報保護に起因する必要な情報へのアクセスの困難、慢性的な活動資金不足、等の問題に直面しています。
 これらの問題のいくつかは社会の状況が大きく変化していることから影響を受けています。コロナ禍以来、対面での交流を控えてオンラインで連絡をとることが多くなり、若者は気を使わなければならない上下関係を敬遠する傾向が強く、ネットで知り合った気軽に付き合える友だちとの関係を重視するようになっています。
 青春時代を同じ大学で過ごした者同士だからこそ、年の差を超えて理解し合える人間関係の豊かさを身をもって経験した身からしますと、現在のこのような傾向は大変もどかしく感じます。
 しかし一方で、社会が変化しているからこそ、今まで行ってきたやり方の利点と重要性を若者に理解してもらうように努力する必要があります。場合によっては我々自身が変わらなければならないかもしれません。
 武夫原会はこれまで、村田前会長のもとで様々な改革に取り組み、堅実な成果を積んで参りました。
 特に村田前会長は、地域武夫原会の重要性を認識して、率先して地域武夫原会におもむき、地域武夫原会同士の交流を奨励して来られました。また、現役学生諸君に先輩方の社会での活躍を知ってもらうため、寄付講義や入学式、卒業式など、多くの機会に学生に直接働きかけをされました。さらに武夫原会内部のみならず、熊本大学本体、地域諸団体、他の同窓会との関係の強化にも尽力されました。武夫原会内部の機構改革や財政状況の改善へのひとかたならぬご努力は言うまでもありません。
 私もこのような村田前会長の方針を引き継ぎ、武夫原会の活動が活性化するように微力を尽くす所存です。
 同窓会は会員ひとり一人が自発的に活動し、何よりもそれを楽しむことが大切です。
 11月4日には久しぶりの大同窓会も開催されます。
 会員の皆様におかれましては、武夫原会の活動を通して同窓生同士の旧交を温めていただき、これからも変わらず武夫原会の活動へのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
令和6年7⽉ 
熊本⼤学武夫原会会⻑ 深町 公信