旧師・同窓生のご活躍

私のバレエ人生

2017年06月30日(金)
大久保 沙耶(平19高卒)
 現在、オランダ国立バレエ団でバレエダンサーとして働いています。
 6歳の時に曾祖母の勧めで始めたクラシックバレエ。趣味でなんとなくやっていたものが上達するにつれて夢中になり、今それを自分の職業としていることをとても嬉しく思っています。私のバレエスタジオでは高校受験のためにやめてしまう友達がたくさんいたので、エスカレーター式で高校まで上がれる梅花中学校へ行こうと決めることは難しくありませんでした。
 中学校に入ってからはコンクールにも挑戦するようになり、バレエで忙しくなったことで当時所属していたハンドベル部をやめざるをえなくなったことを覚えています。いつも心の中ではいつかバレリーナになれたらいいなと思っていましたが「まさか私なんかが・・・」とプロになるための行動を起こす前に半分諦めていました。実際、高校1年の時に現代社会の授業で書いた「将来の夢」という作文にも、バレリーナにはなれないと思うのできっと将来は会社で働いているだろうと書いた覚えがあります。そんな時にふと飛び込んできた海外留学の話。高校2年の冬に受けたコンクールで全国2位、審査委員特別賞、モナコのプロフェッショナルバレエスクールへのスカラーシップ賞を受賞しました。高校3年から休学し、モナコへ行きましたが初めての海外、なれない寮生活や言語などからいろいろなストレスを抱えてしまい、先生の期待に応えたいという思いから背中を痛めていることも言えず、どんどん悪化し帰国せざるをえなくなりました。療養中に梅花へ戻り、高校を卒業し梅花大学にも数か月行くことができ両親を安心させる事が出来たのはよかったなぁと今でも思います。
 背中も完治しモナコへ戻り3年の留学を終え、ヨーロッパのバレエ団のオーディションを受けオランダへ入団が決まったときは、天にも昇る気持ちでした。
 将来、自分が海外に住むとは全く予想していなかったことですが、こちらで働き始めてもう7年になります。住む環境を変えることは簡単なことではありませんでしたが、アムステルダムは街並みもきれいですし人にも恵まれて楽しく過ごしています。オランダ国立バレエは世界でも有名なバレエ団なので公演数も多く、年100回程度あり、作品のレパートリーも豊富なので学ぶことがたくさんあります。体が疲れて今日は踊りたくないという日もありますが、これでお金を頂いているという恵まれた環境を有難く受け止め、日々がんばっています。大変なことがあっても舞台でお客様の拍手を頂いているときは、ここまで続けてきてよかったといつも思います。
 踊ることは体を酷使するのでバレエダンサーとしてのキャリアは40歳位までで長くありません。その事を肝に銘じて一日一日を大切にし、日本の応援してくれている方々に感謝しつつ、人に感動を与えられるような踊りを目指し残りのバレエ人生を楽しみたいと思います。

 

チアリーディング

2017年06月30日(金)
長谷川 鈴夏(平27大日卒)
最後列右端
 私がチアリーディングに出会ったのは、高校生の時でした。高校入学後、チアリーディング部の見学に行き、一生懸命練習に励み、輝く部員の姿を見て、心を奪われ入部を決めました。
 私の出身は、大阪から遠く離れた北海道です。高校三年生の時に行われた北海道地区予選では、念願の初優勝をする事ができ、夢の全国大会であるジャパンカップに出場する事が出来ました。映像でしか見た事のなかった難易度の高い演技を、会場で間近で見た時の感動は今でも覚えています。その中でも私の中で特に印象に残っていたのが、梅花女子大学レイダースの演技でした。私もこんな演技がしたい!と思い、梅花女子大学への進学とチアリーディング部レイダースへの入部を決めました。背中をおしてくださった顧問の先生や、応援してくれた家族には、今でも感謝しています。
 梅花女子大学進学後は、学業とチアリーディングの両立や初めての一人暮らしなどで、大変な事は多かったですが、毎日が充実していました。高校生の時とは違い、大学生になってからは、多くの大会に出場したり、色々なイベントに出演させて頂いたりと、とても沢山の経験をさせて頂きました。その中でも心に残っている大学二年生の時の全国大会では、優勝する事ができ、言葉に表せないほどの喜びを感じました。大学四年間でのチアリーディングは、楽しかった事、辛かった事、嬉しかった事など、数え切れないほどの思い出が沢山あります。ふと思い出す時もあり、懐かしく感じます。
右から2人目
 
 大学卒業後は、地元の北海道に戻り、社会人として働きながら、今でもチアリーディングに携わっています。出身高校のコーチをさせて頂きながら、自分自身選手としても社会人のチアリーディ ングチームで活動しています。大学時代にお世話になった先生やコーチ、共に過ごしてきた仲間には、ほとんどお会いする事は出来ませんが、東京などで行われる大会に行く事もあり、その際に会ってお話が出来るのが、私の毎回の楽しみでもあります。梅花女子大学の現役選手の活躍も大会の時だけではありますが、見る事ができて、元気と勇気と笑顔をもらうことができ、私も頑張ろうと思えます。
 今もこうしてチアリーディングに携わることができ、充実した毎日を送ることが出来ているのは、梅花女子大学で過ごした時間があったからだと思っています。私にとって、いつまでもかけがえのない思い出です。