中百舌鳥電気クラブ会長 内藤裕義
本年度の会長を拝命いたしました電気工学科27期(1979年卒)の内藤裕義と申します。昭和50年に大阪府立大学工学部電気工学科に入学、修士、博士を修了し、昭和59年4月に電子工学科の助手に採用されました。爾来大阪府立大学とともに職業人生を歩み、令和4年3月末日に定年退職しました。さらに、特任教授として大阪公立大学にも勤務することになり、在職期間はさらに伸びそうです。若いころに「府大とともに45年」のような題目の退官記念講義(法人化後は退職記念講義となりました)に接し、なるほど、入学し、そのまま、大学に勤務するとこれだけの歳月を同じ場所で過ごすことになるのかと感じたことを記憶しています。すでに大阪府立大学、大阪公立大学とともに47年以上の歳月を経た現在、驚愕すると同時に、健康で、仕事を続けられていることを唯々有難く感じております。
この間、大学の校舎、研究設備の整備が進み、私が入学した当時のぼろぼろの校舎は、新入生のアンケートに「校舎がきれい」というコメントが散見されるほど新しくなり、研究設備も充実しました。上場企業や大手企業の人事担当者からみた大学イメージ調査(日本経済新聞)でも、例年、上位にランキングされ卒業生の評価が高い状況が続いています[1]。
さて、成功の法則というキーワードでGoogle検索をかけると10500000件程度ヒットします。様々な書籍がこの課題を扱っていますが、著者(社会的成功者、研究者(ネットワークサイエンティストなど)によらず人的なネットワークの大切さが力説されています。人的ネットワークへのアクセス法、何のために人的ネットワークへアクセスするか、さらには何が成功であるか、個人の価値観、性格に大きく依存しますが、同窓会が人的ネットワークの一つであることは確かと思います。従来通り、本年度もNDCの会誌発行、ホームカミングディでの行事、NDCホームページの会員検索機能などを活用していただければネットワーク形成の一助となると思います。
大阪府立大学の沿革[2]にありますとおり、大阪府立大学自体も複数の大学の統廃合を経て設立されましたので、時代とともにその姿を変えていくことは自然なのかもしれません。母校の名が世間から消えてしまうことは極めて寂しく思いますが、大阪公立大学が大発展を遂げてくれれば、寂しさが喜びに転ずると思います。従来通り、卒業生のみなさまには大阪府立大学(現在、学部の2回生から4回生は大阪府立大学生であり、博士前期課程の2回生は大阪府立大学大学院生であります)、大阪公立大学へのご支援、宜しくお願い申し上げます。
[1] https://www.nikkei.com/article/DGKKZO61336110R00C22A6LKB000/
[2] https://www.web-dousoukai.com/NDC/?page_id=57