桐谷 乃輔 助教 |
受賞対象となった研究業績の概要を下記します。
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業績名:
分⼦化学の融合による低次元無機半導体の機能発現の研究 -
研究業績概要:
次代の材料として注⽬される低次元無機半導体は、数原⼦層の厚み(1nm未満)の結晶性材料である。この極薄の結晶格⼦を壊さずにキャリアの注⼊・制御を実現し、デバイスへと展開する必要がある。しかし、半導体⼯学において利⽤されてきた⾼エネルギーの印加を伴う⽅法では結晶格⼦の破壊を招く。そこで、それに代わる半導体物性・機能を引き出すためのキャリアの制御法が望まれていた。
本研究では「分⼦」と「無機材料」表⾯における相互作⽤に着眼することで、表⾯を破壊しないキャリア制御法を⾒出し、低次元無機材料群の応⽤展開の可能性を広げた。光の利⽤効率(量⼦収率)を⼤幅に向上させる⽅法や、理論限界を⽰すトランジスタ構築の可能性を⽰した。本研究成果は、現在のデバイスを成すシリコンを代替する将来の半導体材料として、低次元無機半導体の物性を引き出し、デバイス展開への可能性を拓くと期待される、とのことです。
参考情報:
大阪府立大学プレスリリース:
https://www.osakafu-u.ac.jp/press-release/pr20190410/
関連の文部科学省webサイト:
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/04/1415044.htm
以上