大学院博士前期課程で優秀な業績を上げた修了生に贈られる中百舌鳥賞ですが、平成29年度の受賞者の皆さんが決まりました。
3月24日、大学の学位記授与式に続いて行われた各分野/課程ごとの学位記授与式または祝賀会(記念パーティ)の席上、NDCの役員から表彰状と副賞を贈呈させていただきました。
=受賞者と評価内容=
<電子・数物系専攻 数理工学分野>
- 受賞者:石原涼奈さん
- 修論タイトル:放射光を用いた角度分解光電子分光法による希土類化合物YbInCu4の混成効果の定量評価
- 概要:石原氏は、固体中を運動する二種類の電子が作用する混成効果の仕組みを明らかにしました。その効果は、YbInCu4の重い電子状態の理解を飛躍的に前進させ、物性化学の発展に大きく貢献したものと評価されます。
<電子・数物系専攻 電子物理工学分野>
- 受賞者:中田尚吾さん
- 修論タイトル:InGaZn0薄膜を応用した多種フレキシブルデバイスの開発
- 概要:ヘルスケアデバイスを見据え、InGaZn0薄膜を応用したFloating Gate RAM,イオン感応FET,CCDといったデバイスをフレキシブル基板上に作製し、その基礎特性評価を行った。
<電気・情報系専攻 電気情報システム工学分野>
- 受賞者:清水悠生さん
- 修論タイトル:強磁力磁石を用いた自動車駆動用IPMSMの最適構造設計に関する研究
- 概要:現在自動車駆動用モータとして主流となっている埋込磁石同期モータ(IPMSM)において,研究開発中の強磁力磁石を適用した際の最適構造を検討した。提案したIPMSMは現行モータに比べて体積が10%低減できること,損失は30%以上低減できることを磁界解析で確認した。
<電気・情報系 知能情報工学分野>
- 受賞者:越田恭平さん
- 修論タイトル:ニュートラルネットワークを用いた株価予測のアルゴリズムトレードへの適用
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概要:近年,株式市場への機械学習の導入が積極的に行われているが,本研究ではSupport Vector Regressionや数種のニューラルネットワークを導入することにより予測精度の向上を実現している。
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