情報工学課程4年の藤野紗耶さんが「第6回サイエンス・インカレ」において、最高賞である文部科学大臣表彰を受賞しました。
サイエンス・インカレは、人文・社会科学との融合領域を含む自然科学系全分野を学ぶ全国の学生が自主研究の成果を応募し発表を競い合う場として、文部科学省が平成23年度から開催しています。第6回大会は、2017年3月4日、5日に筑波大学筑波キャンパスで開催され、藤野さんは口頭発表部門で「私と人工知能が創り出す夢のデジタル絵本―阪和線103系への想いを形に―」というタイトルで発表しました。
藤野紗耶さんのコメント
阪和線を走る国鉄103系という古い電車があります。わたしは、このスカイブルーの103系電車が本当に大好きで、その103系への想いを形にするために感性に基づいた対話型絵本システム(Interactive digital picture book with Observing ∃ Kansei ∈ user: IO∃K)を提案し、人工知能の力を借りて103系をテーマにした絵本を作りました。自分の好きなものをたくさん取り入れた研究なので、楽しかった反面“感性”という数値化できない定性的な概念を工学的に扱うことにはとても苦労しました。しかし、負けずに頑張り続けたおかげで、サイエンス・インカレで多くの方々の前で発表する機会を得て、ディープラーニングを始めとする人工知能が持つ可能性や103系の可愛さを知ってもらうことができ、さらにこのような望外の賞をいただくことができて心から嬉しく思っています。
ソース
府大ニュース・本学学生が「第6回サイエンス・インカレ」で文部科学大臣表彰を受賞