この一年、前理事会から引き継いで進めてきた新たなホームページと名簿システムの構築と並行して、
『若手卒業生や在学生にも魅力のあるNDCへ!』
のスローガンの下に、現役学生を対象に次の2つの支援制度作りに取り組んで参りました。
◆国際会議発表NDC支援制度
◆キャリア形成NDC支援制度
これは、在学生が勉学に励み、社会で元気に活躍できるよう、NDCの手持ちの資金を活用して、新たな支援を狙い、去る平成29年5月27日の幹事会で諮って承認いただき、6月から運用開始することになります。
本制度の仕組みと運用の検討段階では、各分野・課程主任の先生方のさまざまなご意見をいただいて参りました。実際の運用については大学の事務部門のご協力をいただくことになっております。
それを受け、今年度は、
『NDC支援活動を通して、若手OB、在学生の活発な交流推進』
のスローガンの下に、理事一同活動していく所存です。
この一年、世界の大きな潮流の中で国内外の企業の経営環境は、これまでになく大きな衝撃が走ったように思います。
その流れの中で、昨今の出来事から膨大な人材と技術資産を抱える老舗日本企業の経営に軋みが出始めていることが危惧されています。
これは、高度成長期に威力を発揮した「和」をベースにしたいわゆる日本型経営による意思決定の質とスピードでは、今の国際競争社会について追従していけないところにあるといわれています。
日本の産業界のこのような事情は、今や国際的に公知のことなのか、海外からも日本企業の経営効率の悪さを次のように指摘がなされているのが気になります。
◆経営効率が悪く、創新の気風に乏しい。
◆若い社員は上位者に競争を挑まない。
◆残業は多いが、仕事には無駄が多い。
◆また起業家が育つ土壌の欠如。
しかしながら、これらのことはビジネスに携わる多くの日本人が既に認識しているところであり、またこれが日本人の生産性の低さの大きな要因であるといわれております。
一方国内では政府主導で一億総活躍社会の実現に向けた「働き方改革」の一環で「プレミアムフライデー」なども推進されて、国をあげての改善、改革の試みがなされております。
いずれにしても、これまでのやり方で通してきた日本企業も、経営のやり方を変え、仕事の内容を「量」から「質」に向けて改革を速やかに進めて行かざるをえない段階に来ているようです。
このような情勢下、これから就職を目指す在学生やそのような企業に就職している卒業生の多くに混乱、困惑が生じていると思います。今、会社の将来性への不安とともに企業人、ビジネスマンとしての一般的な考え方や価値観にも大きな変化が表れつつあります。
NDCは、様々な形でビジネスに参加してきた会員で構成されています。
長年の会社組織の中で、進行する『企業の軋み』を目の当たりにし、またそのような組織の中で、降りかかる障害をうまく避けたり乗り越えたりで黙々と己の目標に向かって邁進するなど、様々なビジネス人生を歩んで来られたと思います。
そのような先輩たちの体験・経験・ノウハウを、若手にしっかりと伝え、彼らが迷わず自分たちの目標をしっかり掴んでくれれば、先輩として冥利に尽きるのではないですか。
今回スタートする支援制度をできるだけ多くの学生が活用できるよう、柔軟な運用を目指せれば
NDCとしても様々な形でサポートしていき、卒業生、在学生のコミュニケーションを活発にして行こうではありませんか。
応募者が多くて資金が足りなくなったら、どんどん寄付を募って制度のますますの充実を図っていきたいと思います。
ホームページにそれぞれのレポートを掲載して行く予定です。
寄付以外にいろんなアイデアやご意見をお願いします。
中百舌鳥電気クラブ
会長 堀 道明