NDCの活動

今ご覧になっているホームページに会員用ページが新設される予定になっています。
そこにログインして頂く事によって、名簿システムへのアクセスや同窓生のみに公開している記事の閲覧が可能になります。
会員ページの開設は3月中旬~下旬を予定しています。
会員ページにログインするための会員番号(ID)と初期パスワードは、3月下旬~4月上旬(予定)にお届けする第50号会誌の宛名用紙に印刷されています。
会誌と共に、会員IDと初期パスワードがお手元に届いたら利用可能になります。
(会員IDと初期パスワードはログインするために大切なものですから失くさないように大切に保管してください)
会員ページのイメージは以下の2ページものの手引書をご覧ください(この手引書は会誌と共に同封されています)。

 
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第3回理事会を開催します

2016年02月25日(木)
下記の要綱で中百舌鳥電気クラブの第3回理事会を開催します。
役員の皆さんは出席お願いします。
  • ○日時:4月16日(土曜日) 16:00~18:00
  • ○場所: I-siteなんば S4会議室
  • ○議題:
  1. 幹事会の開催準備について
  2. 規約改正について
  3. 会員名簿システム
  4. その他

(以上)

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本年3月末で定年を迎えられる堀中博道教授の最終講義が下記の要領で開催されますのでご案内申し上げます 。
お時間が許すようであればぜひ拝聴ください。
 
題目:「役に立つはずの研究」
日時:平成28年3月14日 14:00~15:30
会場:大阪府立大学中百舌鳥キャンパス B4棟 東K401室
 
堀中教授の研究、研究グループについての詳細は『工学研究科電子・数物系専攻電子物理工学分野量子・光デバイス工学研究グループ(堀中研究室)』のホームページをご覧ください。
http://www.pe.osakafu-u.ac.jp/pe6/
 
また、堀中先生には中百舌鳥電気クラブの(前)副会長として大変お世話になりました。今後も大変お世話になる事と思います。
会誌48号(2013年)に巻頭言を寄せておられますので合わせてご覧ください(きたる3月より会員ページにログインして頂く事により、会誌のバックナンバーを創刊号から最新号まで居ながらにしてホームページ上でご覧(PDF形式)いただけるようになります。)
 
 
●超音波速度の温度依存性を利用した脂肪肝診断装置開発
●超音波速度変化による血管プラークの無侵襲診断装置の開発
●肝臓異常部位検出のためのin vivo蛍光イメージングシステムの構築
【注】:掲載の写真は『工学研究科電子・数物系専攻電子物理工学分野量子・光デバイス工学研究グループ(堀中研究室)』のホームページより引用させて頂きました。

 
●ナノサイズ生体物質の光ソーティング法の研究
【注】:掲載の写真は『工学研究科電子・数物系専攻電子物理工学分野量子・光デバイス工学研究グループ(堀中研究室)』のホームページより引用させて頂きました。

 
●小型励起光源を用いたテラヘルツ時間領域分光装置の構築
●利得変調した半導体レーザーのピコ秒光増幅器としての特性とその応用
●半導体レーザーの動特性を記述する多モードレート方程式の提案
●ピコ・フェムト秒光パルスの時間波形・内部位相の再構築
【注】:掲載の写真は『工学研究科電子・数物系専攻電子物理工学分野量子・光デバイス工学研究グループ(堀中研究室)』のホームページより引用させて頂きました。

(以上)

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会誌50号≪編集後記≫

2016年02月17日(水)

会誌の≪編集後記≫から読むなどと言う事は通常はしませんよね。
(たまに推理小説を後ろから読む変人がいるそうですが)
≪目次≫か≪はじめに≫等の冒頭部分から読み始めるのが普通ですね。≪編集後記≫から・・・・と言うのは全くの逆順ですが、今年度の会誌の特長、編集委員の思い等々を知って頂くために、今回敢えて≪編集後記≫を紹介してみます。
皆さん方に、今年度の会誌50号記念号の特色、また編集委員の奮闘、思いなどが伝われば・・・と思います。
 
 
≪編集後記≫
◎中百舌鳥電気クラブ第50号誌をお届けいたします。ご多忙のところ、快く原稿を執筆
 下さいました皆さま、本誌発行に広告等で経済的援助を賜りました企業関係者の皆さま、
 並びに沢山のニュース源のご提供を下さった府大広報、校友会の皆さまに厚く御礼を
 申し上げます。
 
◎創設当時からの電気系学科・講座の変遷を図化した資料を作成し、50号の別冊保存版
 として同封しました。武田先生をはじめ先生方や役員、OBの皆様方の多大な協力の
 お蔭です。ご活用ください。
 
◎本誌は50号記念号として、最長老の笠井、平紗両先生に府大入学当時の社会、大学の状況、
 研究テーマなどにつき山下副会長がインタビューされた内容を掲載しました。
 
◎会員の名簿システムを開始するにあたり、皆さま個々のID及びパスワードを同封します。
 手順にしたがってログインし、ご活用ください。
 
◎近年の大阪府大は研究開発が活発で、非常に元気な大学との評価を得られています。
 本誌の母校ニュースやホームページに、活動状況をどんどん盛り込んで、広く周知して
 いければと思います。
 
◎本誌は卒業生だけでなく、関係の在学生にも配布されております。今後、これから社会
 へ出ようとしている彼らに向けて、様々な立場で社会に揉まれてきたOBたちからの
 生のメッセージも掲載していければと思います。
 
◎会誌の内容を更に充実させていくには、皆さんの協力が必要です。
 積極的に投稿下さるようお願いします。また、現行の目次だけにとらわれず、皆さんから
 のアイデア、ご意見、ご感想を、下記までお寄せ下さるようお願い致します。


中百舌鳥電気クラブ編集係: ndc-edit☆pe.osakafu-u.ac.jp
(第50号誌  編集理事  松山、池本、福井、松下、堀)
 ※ ☆を@(小文字)に変更してご利用ください(迷惑メール対策のため)。

(以上)

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既報(2015年11月25日:「ビジネスアイデア・コンテスト」に中百舌鳥電気クラブ賞5万円協賛を参照ください)の通り、ホームカミングデーに併せて開催された「ビジネスアイデア・コンテスト」に中百舌鳥電気クラブとして中百舌鳥電気クラブ賞として5万円の賞金を提供し、かつ審査委員を勤めた事から、大阪府立大学アントレプレナー教育プログラム Fledge事務局から講演会の招待を戴いています。
 
現在、産業革新機構の代表取締役会長、日産自動車取締役副会長の志賀俊之氏(府大卒)の招待講演も予定されています。講演会後の交流会も予定されています。
講演会は無料ですので(交流会参加のみ2000円)奮って参加ください。
 
 
大阪府立大学アントレプレナー教育プログラム Fledgeでは、下記の通り来る3月3日に
「大阪にベンチャー企業が生まれ、成長する熱帯雨林を造る」をテーマにシンポジウムを開催します。
産業革新機構 代表取締役会長・日産自動車 取締役副会長 志賀 俊之 氏の招待講演、
米ニューメキシコ大学 技術移転&経済開発事務所(STC.UNM) CEO E. Kuuttila 氏
の特別講演、Fledge履修生のベンチャービジネス提案のピッチなどを予定しております。
ビジネスアイデア・コンテスト受賞者も発表します。
会長はじめ中百舌鳥電気クラブの皆様のご来場を心からお待ちしております。
 
大阪府立大学アントレプレナー教育Fledge のシンポジウム FORCE 2016
「大阪にベンチャー企業が生まれ、成長する熱帯雨林を造る」 参加募集
URL: http://www.csies.21c.osakafu-u.ac.jp/info/1154
 
■日時
 平成28年3月3日(木)13:00~17:45  交流会:18:00~19:30(12:30 受付開始)
■場所
 グランフロント大阪 ナレッジシアター https://kc-i.jp/facilities/theater/
■参加費 第1部、第2部は無料、 第3部 交流会は参加費:\2,000(学生:無料)
■内容・申込み http://www.csies.21c.osakafu-u.ac.jp/info/1154
 
オープンなイベントですので自由にご回付いただいて結構です。よろしくお願い申し上げます。

(以上)


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全員での記念撮影

今年も多くの同窓会、同期会が開催されました。
会誌にこれらの会合の様子を掲載しています。
それらの記事の中から一つ紹介します。
他は会誌をご覧ください。
 
 
電子物理5講座(旧電子3講座) H27年度同窓会電子7期 池本豊
 
毎年難波で7月に実施されている電子物理5講座(旧電子3講座)全体の同窓会に今年も出席しました。この同窓会は講座全体の縦串組織の数十年続いている恒例の行事で、おそらく電気系の中でもこの講座だけだと思われます。今年は“しゃぶしゃぶ 花心 南店”で先生方3名、OB27名現役生17名計47名の参加があり、各人の近況、現役時代の懐かしい昔話、最近の大学の状況、その他色々の話題で大いに盛り上がりました。
 
冒頭 平井教授より次のような、ご挨拶がありました。
  • 市大との合併話は準備は済んでいるが、皆さんご存知のように前に進まない。
  • 今年(H27)3月に工学部の建物は昔の農学部の建屋に、移転が完了した。
  • この会にもフランス人留学生が出席しているが、電気系在籍の留学生が学域生(学部生)6人、特別聴講生2人、工学研究科(大学院生)25人、計33人が学んでいる。
    地域的にはアジア16人(うち中国が9人)、欧米16人(うちフランスが14人)、アフリカ1人。
  • 毎年出席頂いている村田 元教授は今年 喜寿(77歳)のお祝いの年になられましたが、腰の具合が悪いとのことで欠席されました。
  • 今年の乾杯は村田先生に代わって電子4期の谷村健二氏が乾杯の音頭をされました。
 
その後3時間近くビールやお酒で乾杯をしながらおいしい、しゃぶしゃぶを食べながら和気藹々と歓談しました。
 
最後に川田教授に還暦のお祝いがありました。
 
我々年配OB組は、70歳近くになっても現役で仕事をされている方も何人かおられましたが、話題は健康や趣味など話をしながら久しぶりの旧交を暖めました。
しかしながら、いつもの出席者は少しずつ減りつつあるのが寂しい限りです。
 
個人的には私と同期の重安さんは、昨年(H26)まで2年間JICAシニアボランティア(海外青年協力隊のシニア版)の仕事でメキシコに赴任して活躍されていましたが、この間スペイン語の片言でしゃべれるようになったので今度はこの経験を生かして、他のスペイン語圏に応募するんだと張り切っていました。
(以上)

平井教授のご挨拶

谷村さんの乾杯

宴会の様子

川田教授への還暦お祝い


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中百舌鳥電気クラブ会員の多くの方は電気工学、電子工学で学ばれた事と思います。
しかし現在の府大の学びの体系は「4学域13学類」に再編されています。
自分の学んだ講座、研究グループがどう変遷し現在の体系に再編されたかは、会誌50号の別冊付録の「講座と研究グループの変遷」、または本ホームページの【NDCについて】→【講座と研究グループの変遷】に詳しく述べられています。
 
これに関連して会誌50号では現在の研究室の紹介記事が掲載されます。
ここでは、その中から一つ「情報工学課程 並列分散処理研究グループ」について引用します。
他の研究室については会誌をご覧ください。
 
 
情報工学課程
並列分散処理研究グループ
藤本 典幸・勝間 亮
 
 並列分散処理研究グループは、2012年の学域制導入に伴い誕生した工学域電気電子系学類情報工学課程の1期生が研究室配属になるタイミングの2014年に教授1名(藤本)、助教1名(勝間)でスタートしました。本研究グループは新設グループですが、教員両名はもともと本学の理学系研究科情報数理科学専攻の教員です(藤本は2008年4月から理学系研究科教授、勝間は2011年4月着任)。研究室では現在、藤本と勝間、理学系研究科の大学院生10名、情報工学課程の4年生4名、3年生7名により、並列処理および分散処理の研究を進めています。
 並列処理の研究としては、PCのビデオカードに搭載されているGPU(Graphics Processing Unit)が画像処理以外の一般の計算にも適用可能なメニイコア・プロセッサであることに着目したGPUコンピューティングに関する研究を現在は主に行っています。数値計算や組み合わせ最適化問題などを対象に、GPUが持つ計算能力を引き出すデータ構造および並列アルゴリズムの提案や、一般には難しいとされるGPUプログラミングを容易にするための新しいプログラミング言語の設計およびそのコンパイラの開発などを行っています。
 分散処理の研究としては、主にアドホックネットワークの研究を行っています。災害時に救急車が渋滞を避けて素早く移動するための情報収集、インターネットを経由しないリアルタイムストリーミング映像の効率的な配信、輝度センシングによる障害物の位置推定など、ネットワークを介して複数のモバイル端末を協調動作させて問題を解決する方式の研究を行っています。特にセンサネットワーク分野では、実機センサノードを作成して数々の実験を行っています。
 一部の研究テーマでは、北海道大学、東京農工大学、法政大学、奈良先端科学技術大学院大学や山口東京理科大学など、他大学の研究グループとも連携を取っています。各研究テーマでの成果を国内外で発表し、受賞もしています。
 スタートしたばかりの研究グループで、まだ卒業生、修了生はいませんが、社会で広く活躍できる人材を輩出できるよう、教育・研究に日々努力しています。
(以上)

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3月の会誌発行に向けて、現在 編集理事、委員が大奮闘で最後の追い込みにかかっています。
今年度は第50号記念号で例年にも増して興味深い記事を満載してお届けしたいと頑張っています。楽しみにお待ち下さい。
 
大阪府立大学は昔から地味な校風で、素晴らしい研究、学び、地域貢献、産学連携事業、国際交流などの実績があるにもかかわらず外に発信されることが少なかったように思います。今年の会誌では『府大って素晴らしい』と言う記事で頑張っている府大の様子を掲載しています。

その一部を予告編を兼ねてホームページで先行してお届けします。
(以上)

会誌50号「府大って素晴らしい」記事

1.人材育成とビジネスモデル構築を目指す府大植物工場

 「気象変動、自然災害の影響を受けにくい」、「エネルギー、淡水及び土地の利用効率が高い」、「環境保全」、「高層化」及び「地産地消が可能」などから、今、日本では植物工場のプラント技術が大きく発展しようとしています。
 一方日本は、水資源が豊富で、世界最先端の建築技術、プラント技術を保有し、しかも今後、再生可能エネルギー技術も大きく進化を遂げようとしており、植物工場にとって世界に類のない好立地条件があります。
 植物工場は、近い将来訪れようとしている世界的な食糧難を解決する重要な鍵を握っており、今や日本の技術は世界トップクラスであり、世界中から高い評価を得ています。
 ただ、「安易な技術の切り売りによって、半導体や液晶テレビ市場のように、技術立国日本が犯してきた数々の失敗の二の舞にしてはならない、ということも一方で強く指摘されています。その為に生産する品種と作り方、売り方までをセットにし、バリューチェーンを完成させ、日本のシステムを世界共通の規格仕様にして、そのシステムごと国内のみならず世界に普及を目指さなければなりません。」(上記カッコ内は建設通信新聞150525朝刊9面から引用)
 府大の植物工場の実用化と普及は、『地球規模での環境問題が人類の存亡にも関わる喫緊の課題となる中で、食料の安全・安心のある安定した供給とともに、我が国の経済成長戦略や地域創生の一環となる新産業の創出など、現代社会が抱かえる諸課題の解決に向けた国家戦略の一つ』として、植物工場研究センターの企業コンソーシアムの研究者・技術者が共に力を合わせて進められています。
 最新鋭の技術、機材を取り入れるとともに、
  • ◆教育戦略として『植物工場分野での中核的専門人材養成』
  • ◆ビジネス戦略として『産官学連携によるビジネスモデルの構築』
を持って活動を展開しています。
(参照URL:http://www.plant-factory.osakafu-u.ac.jp/
 
 国内で厳しい競争にさらされながら、長年蓄積してきた研究成果と府大の豊富な人材を活用し、独自の戦略で展開する府大植物工場研究センターの今後の活躍を是非とも見守っていきたいものです。
 
http://www.plant-factory.osakafu-u.ac.jp/osakafu-content/uploads/sites/161/2015/09/main4.jpg


2.ベンチャー設立支援で初成果:1月

 大阪府立大学が2012年から堺市と取り組んできた地元中小企業の新規事業創出支援で、プロジェクト開始以来初めて社内ベンチャーが発足する。設立資金は大阪信用金庫のファンドから拠出される見通し。同ファンドは地域の創業者の円滑な資金調達支援を目的としており、IPO(新規株式公開)を前提とせずに融資が受けられる。社内ベンチャーを立ち上げるのは、テクノタイヨー(堺市東区、水野敏雄社長、072・255・9559)。金属加工や精密機械の組み立て加工などを基盤事業としている。
【以上、日刊工業新聞BusinessLineより抜粋:2015/1/19】
 
3.“資源循環型バイオガス発電”システムの構築を支援:3月

 鈴与商事株式会社は、有機系廃棄物を有効活用したバイオガス発電と発酵および発電過程で生じる副産物を更に利活用する“資源循環型バイオガス発電”システムの構築に向け、静岡県菊川市にてバイオガス発電プラントの建設に着手しました。
 弊社では予てより、廃棄物減容、エネルギー利用、ゼロエミッションの観点から、 食品製造業を営むエスエスケイフーズ株式会社(本社:静岡市葵区栄町1-3/代表取 締役社長:鈴木健一郎)と農業生産法人ベルファーム株式会社(本社:菊川市西方42 00/代表取締役社長:阿部齊/以下、ベルファーム)(いずれも鈴与グループ)の製 造・生産過程で排出される有機系廃棄物の有効利用の検討を重ねており、今般、静岡県、 菊川市および地元自治会組織とも連携し、菊川市に所在するベルファームの隣接地に 資源循環型バイオガス発電システムを構築する目処が立ち、バイオガスプラントの構築 に着手しました。
 本システムは、カーボンニュートラルな有機系廃棄物を原料として、メタン発酵し、 発電により生じる電力、燃焼熱、排気ガスおよび消化液の4つの資源を最大限有効活用するものです。
【鈴与商事NewsRelease(2015/3/30)より抜粋http://xtw.me/XaEQAjE

 この一連の計画には、本学大学院工学研究科の安田昌弘准教授が技術支援として関わっている。安田准教授と株式会社公害防止機器研究所が技術支援を行い、バイオガス燃焼後の排気ガスから NOx を除去し、CO2を精製するシステムを構築する。
 
4.ミドリムシオイル、バイオディーゼル(BDF)燃料改良:4月

 大阪府大の中沢昌美助教らの研究チームは、葉緑体を持つミドリムシ(ユーグレナ)が光合成で作り出す燃料の質を高める技術を開発しました。
 ミドリムシから作る従来の燃料は炭素の数が平均14個で、21℃で固まり始めます。炭素数が少ないほど低温で固まりにくいことが知られています。このためディーゼル燃料に混ぜる割合が1%~5%程度にとどまっていました。研究チームは燃料を作るのにかかわる酵素の働きを詳細に分析し、炭素数を増やす働きを持つ酵素「KATI」を突き止め、この遺伝子の働きを抑える試薬を与えてミドリムシを培養すると、炭素数が12個や13個の燃料が得られ、13℃まで固まらなかった。
 中沢助教は、これによって、ディーゼル燃料混合比が飛躍的に高まるとし、簡単な培養技術を開発する方針。ミドリムシは光合成を通じて「ワックスエステル」という燃料を細胞内にため込みます。
 エステルの乾燥重量は最大で自重の30%にのぼる。このため生産効率を高めて石油の代わりにしようという研究開発が盛んになっています。【日経産業新聞2015/4/13朝刊より引用】

========================================
ミドリムシオイルについては、以下㈱ユーグレナのHPの記事を参照ください

[ジェット燃料に適したミドリムシオイルの成分]
 飛行機の燃料であるジェット燃料には、軽油のように軽質な燃料が必要で、その軽油よりもっと軽質な灯油が利用されています。ミドリムシは、抽出・精製されるオイルが軽質であるため、他の植物微細藻類に比べてもジェット燃料に適しています。
[高い生産性と食料との非競合]
ミドリムシの培養には専用設備を利用するため培養場所が農地である必要がありません。
ミドリムシは体長わずか約0.05mmという小さな微生物(藻の一種)です。髪の毛の太さがおよそ0.07mmなので、それよりも小さいことになります。その姿をはっきり見るためには顕微鏡で見るしかありません。しかしこの小さな体には、無限の可能性が秘められているのです。
(㈱ユーグレナHPより:
http://www.euglena.jp/labo/)
サトウキビやトウモロコシといったバイオ燃料と違い、食料生産の土地と競合する心配がないため、本来食料にすべきものを燃料にするようなことがなく、食料価格の乱高下を防ぎ、適正価格化に貢献します。また、現在バイオ燃料候補として挙げられている植物よりも敷地面積当たりの油脂生産性が高いことも特徴です。ユーグレナ社東京大学内ラボでの実験では、油ヤシの実に比べ15倍以上の生産が可能ということが分かっています。
[循環型燃料]
石油は地中から掘り出されて燃やされ、元々地中に固定化されていた二酸化炭素を空気中に増加させます。一方、二酸化炭素を吸収して光合成で育ったミドリムシから製造した燃料は、燃やして二酸化炭素を出しても結果的に空気中の二酸化炭素は増加しません。すなわち循環型の燃料と言えます。よって、石油由来ではなくミドリムシ由来のバイオジェット燃料を利用することで、温暖化の一因といわれる二酸化炭素を空気中に増加させることなく、今までと同じように飛行機を飛ばすことができるようになります。
【以上、文面、写真とも㈱ユーグレナHP
(http://www.euglena.jp/solution/energy.html)
より引用】
 
5.モーターの電磁損失分析・測定評価装置を大阪府大に設置:4月

 NEDOと高効率モーター用磁性材料技術研究組合(MagHEM)は13日、モーターの電磁損失を正確に分析・測定できる評価装置を開発したと発表した。大阪府立大学(堺市中区)のモーター・磁性材料技術開発センターに設置する。
 新規磁性材料を用いた次世代型自動車や産業機器向けの高効率モーターの評価分析に活用する。分析装置の軸受部分を磁気軸受とすることでモーターの回転部分が非接触になり、摩擦損失をほぼ0に抑えられる。
 設計に必要なエネルギー損失の数値を高精度に計測することができるという。
 両研究機関は2022年にモーターのエネルギー損失について25%削減することを目標としている。今回の分析評価装置は、設計に向けた要素技術として活用が期待される。
【以上、日刊工業新聞WEB記事(2015/4/44)より抜粋:http://xtw.me/XKuF136
【技術概要参考資料:http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100377.html
 
6.水素エネ普及へ連携:6月

 大阪府大や堺市は2日、燃料電池車に使う水素エネルギーの普及を目指す産学官の連携組織「堺市水素エネルギー社会推進協議会」を設立した。
 関西電力や大阪ガス、岩谷産業など民間企業17社や近畿経済産業局が参加。普及に向けた課題を解消し、民間による燃料電池車の販売促進や、水素ステーションの増設につなげる。
 年内にも消費者向けの燃料電池車の試乗会を開くほか、早期に堺市内に2ケ所程度の水素ステーションを設置して、実証実験に取り組む。設立総会に参加した企業などから「現状では水素の使い道が限られており、生産能力が余っている」(新日鉄住金)、「関西の水素ステーションは関東より少ないのでもっと整備したい」(近畿経産局)といった意見が出た。
 協議会は初年度、3カ月に1回のペースで会合を開き、水素エネルギー活用に向けた課題を整理する。座長には松岡雅也・大阪府大大学院教授を選出した。堺市周辺には新日鉄住金や三井化学、エア・ウォーターなど水素を扱う製造業が多く立地する。市は水素ステーションの採算性は高いとみており、「水素の供給源として臨海部のコンビナートを活用し、関連産業の誘致や雇用拡大につなげたい」(竹山修身市長)という。今後、国家戦略特区として、水素タンクなどの規制緩和を関西広域連合と連名で要望する方針。
 燃料電池車は昨年12月にトヨタ自動車が世界で初めて発売。トラックやバスにも普及する公算が大きい。水素は輸送や貯蔵が可能で、送電線による電気供給の補完やバッテリーに代わる機能が見込める。国は大都市圏を中心に水素ステーションの整備を支援している。
【以下、日本経済新聞2015/6/3朝刊より引用】
 
7.ミドリムシでストレス疾患抑制:7月

 大阪府大の中野長久客員教授らと㈱ユーグレナは、光合成する微生物ミドリムシ由来の食物繊維「パラミクロン」がストレス性の疾患に効くことを動物性実験で確かめた。パラミクロンを与えたラットは胃潰瘍の症状が和らいだ。㈱ユーグレナは武田薬品工業とパラミクロンの開発で契約を結んでおり、今後の医薬品などへの応用を視野に入れて研究を続ける。研究チームはラットに2週間、パラミクロンをエサに混ぜて与え続けた。その後に18時間、水に浸して強いストレスを与え、胃潰瘍を発症させた。
 パラミクロンを与えたラットでは、通常食のラットに比べて胃潰瘍の面積が半分以下だった。パラミクロンは小腸の免疫に作用して、ストレスによるホルモンの乱れを是正し胃で起こる炎症を抑えるという。
 中野客員教授によると、ストレスによるホルモンの乱れや炎症は生活習慣病全般に関わる。パラミクロンはがんや糖尿病、肝硬変のほか、精神疾患にも効果がある可能性があるという。
【以上、日経産業新聞2015/7/21朝刊より引用】
 
8.Ni基の超々合金を開発:11月

 大阪府立大学工学研究科の金野泰幸教授(ものづくりイノベーション研究副所長)、高杉隆幸特認教授らは高温での強度・耐摩耗性に優れた新素材として「Ni基の超々合金」を開発、ボルト・ナット等の締結部材や耐熱工具等を主な用途として事業化へ向け研究を進めている。
 開発した新素材はニッケルをベースにアルミニウム、バナジウムを主成分とした金属間化合物。
 ニッケルをベースとした金属間化合物は耐熱性や強度特性には優れるが、延性・靱(ジン)性が乏しく、十分な硬さを得ることができず耐摩耗性材料には適していないとされていた。
 金野教授らの研究グループはニッケル基金属間化合物のうち延性を有するものと他の硬質金属間化合物を共存させることで、世界で初めて二重複層組織より成るニッケル基超々合金を開発した。
 従来の超硬合金として広く知られているWC-Co(タングステンカーバイド・コバルト)超硬合金、中低温域では優れた耐摩耗性を有しているが、高温になると結合材に使用される金属層が軟化し耐摩耗性が低下する難点があった。現在、耐摩耗性を有する材料としては他にも工具鋼等が用いられているが、これらの素材は600℃前後から特性の低下が著しい。
 これに対し新素材は、温度上昇に伴う硬さの低下が小さく、耐蝕性や耐酸化性にも優れている。
 そのため現在の材料では性能や寿命が不十分な分野への応用が期待されており、数年前には大阪市のメーカーと共同でボルト・ナットを試作、また現在は堺市のメーカーと高温工具(ダイス)の開発を進めている。
 最近の研究例としては、開発したニッケル基超々合金を超硬合金の結合剤として使用することで広い温度域で優れた硬さ・耐摩耗性を有する複合材「ハイブリッド合金」の開発や、溶射技術等により新素材が必要な箇所への付与を可能にする表面改質の開発も進めている。また企業と共同で素材製造法、二次加工法の確立を目指している。
 本件の問合せ=電話072-254-9128、E-Mail:ipbc@iao.osakafu-u.ac.jp(大阪府立大学地域連携研究機構・URAセンター)
【以上、金属産業新聞2015/11/23、30日合併号より引用】
【技術概要参考資料:http://xtw.me/XldBKI5http://xtw.me/XtNvjaG
 
9.がん細胞を伝達物質で効果的に死滅:11月

 体内で細胞間のタンパク質輸送などを担う情報伝達物質「エクソソーム」に抗がん剤を入れ、がん細胞に大量に送り込んで効果的に死滅させることに、大阪府立大や武庫川女子大のチームが24日までに体外での実験に成功した。
 チームの中瀬生彦特別講師(生物物理化学)は、「がん細胞だけに届くように工夫し、治療法の開発につなげたい」と話しており、近く動物実験をする計画という。
 チームによると、エクソソームは脂質の膜などでできている風船状の物質。ほぼすべての細胞が情報伝達のために分泌しており、血液や唾液に多く含まれる。大きさは100ナノメートル程度。薬物などを細胞内に送り込む手段として注目されるが、いかに効率よく細胞内に送り込ませ、薬を放出させるかが課題となっている。チームはエクソソームにプラスの電荷を帯びた人工の脂質などを加え、マイナスの電荷を帯びている細胞膜に取り込まれやすいよう加工した。
 その上で、培養皿上のがん細胞にエクソソームを加えると、加工しなかった場合に比べ、取り込まれる量が最大で約40倍上昇。約65%のがん細胞が死滅した。成果は英科学誌電子版に掲載された。
【以上、日本経済新聞夕刊より引用:2015/11/24】
 
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幹事会の様子


本年度の幹事会は5月28日(土)に難波の大阪府立大学・I-siteなんばで開催します。
詳細につきましては、後日ご案内します。
 

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会員名簿システムの仕様検討を行うHP運営委員と委託業者のプリンティングサービス社

以前からお知らせしています様に、現在 会員名簿システムを開発しています。
現行は中百舌鳥電気クラブの会員名簿は府大学内のパソコン内にストアされ、学内の庶務理事によって厳重に管理されています。
そして、同窓会事務局で会誌の発送、会費納入状況のチェック、各期幹事への連絡などに使用されています。
この様に会員名簿はきっちりと整備保管されていますが、一般会員のアクセス性は必ずしもイイとは言えません。
 
例えば、引っ越しした、電話番号やメールアドレスを変えた、就職した等々の自分自身のデーターの更新を自分自身で行えません。
ホームページからのメール OR 葉書 OR 電話などで学内理事に連絡する必要があります。これを怠ると会誌が届かなくなるなどの不都合が生じます。
また、『同期会を開催したいので同期の連絡先を知りたい』と言うような場合も、学内の庶務理事に連絡を取り、使用許可を仰ぎ、誓約書を提出すると言う複雑な手続きが必要です。
 
この様な事から会員名簿は、折角 きちっと整備されているにも関わらず現状では一般の方に殆ど利用されていません。これをホームページと連動して一般会員にもアクセス可能とするのが今回の会員名簿システムです。
名簿管理を外部委託するに当たっては、信頼できる委託業者の選定、そして個人情報の保護、各会員のプライバシー保護などなどの課題があります。
個人情報保護、プライバシー保護に関しては、会員の皆様方の最も大きな関心事と思われますので、本件に関しては別途改めて説明を予定しています。
 
委託業者の選定に当たっては実績などを重視して決定しました。
今回、委託する業者は東京大学、大阪大学、立命館大学などの大学同窓会、鹿児島高専、沖縄高専などの高専同窓会、府立八尾高校、市岡高校、私立明星高校、上宮高校などの高校同窓会、専門学校同窓会などなど80校以上の学校同窓会に導入実績のある会社です。
 
今回は会員名簿システムの導入経緯などにつきご説明しましたが、今後 会員名簿システムの詳細、プライバシー保護などについてより詳しい説明をしていきます。
(以上)

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