新任紹介


髙野 大樹(たかの だいき)
 
 2024年4月1日付けで熊本大学先端科学研究部に准教授として着任しました髙野大樹と申します。
 1998年に熊本大学工学部環境システム工学科に入学し2008年3月に博士過程を修了するまで熊大に在籍(大谷研です)しておりました。約20年ぶりに母校にお世話になることとなりました。博士号取得後は、フランス国立科学研究センター・グルノーブル大学・3SR研究所で3年間ポスドクとして勤務し、帰国後は国土交通省所管の港湾空港技術研究所にて15年間勤務しておりました。専門分野は、地盤工学や地盤防災工学など地盤に関する分野です。粒状体材料の力学挙動、高レベル放射性廃棄物の地層処分に関する研究、沿岸域軟弱地盤の高度利用技術の開発などの研究開発に加え、港湾基準の改訂、直轄プロジェクトへの技術支援など、地盤工学を通じて多岐にわたる業務に携わる機会に恵まれました。
 今後は、これまでの経験、ネットワークを活かし、産官学それぞれの強みを生かした連携強化や国際的な研究開発活動を加速して行く所存です。また、学生の教育も重要な仕事になると認識しております。これまでの経験を次の世代に引き継ぎ、国際的に活躍する卒業生を輩出するべく、研究、教育に励みたいと思っております。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。




稲垣 直人 (いながき なおと)

 この度、2024年4月1日付けで熊本大学大学院先端科学研究部・助教に着任いたしました。海岸工学を専門としており、2023年3月に早稲田大学で博士(工学)を取得しました。これまでは、高波や高潮に関連した流体現象・沿岸防災をテーマに、数値計算・水理模型実験・現地調査を組み合わせた研究を展開してきました。現在、熊本大学では河川環境研究室に所属しており、海岸だけではなく河川にも研究の幅を広げ、水圏の課題を包括的に考える貴重な機会をいただいております。
 私は長く東京で過ごしましたが、母方の郷里が佐賀県唐津市であることから、幼少よりこの地を訪れる機会が度々ございました。長期休みの度に海や川で日が暮れるまで遊んでいた思い出が、私に土木工学・海岸工学への道を歩ませてくれたのだと思います。そうして長い間、第二の故郷と思い続けていた九州地方の多くの皆さまに貢献できる機会を得られたことが大変嬉しいです。
 着任して日が浅いものの、土木系教室の温かい心遣いと団結力を強く感じています。先生方・卒業生を中心に社会に貢献しようという気概に満ち溢れているのは、この教室が長く紡いできた歴史と伝統によるものだと思います。若手の教員として、それらを引き継ぎ、更に先を築いていく気概で取り組んでいく所存です。どうぞ宜しくお願い申し上げます。